現在最も注目すべきミステリー作家、ジャック・カーリイの「毒蛇の園」を読んだ。
この作家の名前を知ったのは、新聞のコラムからだった。処女作の「百番目の男」の洋書を図書館に予約したのだが、蔵書が見つからないとのことで和書を借りようかと思ったが、貸出中で、3作目だが、本書を貸し出した。読んでみて、これは、洋書を読むのは、結構きついかもと思った。翻訳家の方も、苦労しただろうなと思われた。
あらすじは、 . . . 本文を読む
著者の冒険、著書に興味を持ち、ノンフィクション大賞受賞の本書を読んでみた。現代における冒険とは何なのかと問いかけながら、北極の極夜旅行に出る著者の記録だ。季節によって一日中太陽が昇らない状態(真っ暗闇)が続く中で、約3か月を犬と過ごすのだ。
太陽が出ても、良い景色があるわけではない北極圏で、さらに真っ暗なのだから、これは、精神的に拷問に近い世界ではないかと想像する。
単調な旅行記録になるのでは . . . 本文を読む
今年初めての洋書にジョン・グリシャムのGRAY MOUNTAINを選んだ。リーマンショックで、人員整理されたニューヨーカーの女性弁護士が、炭鉱の町の無料法律相談所でインターンとして働く事になった。
この炭鉱の町では、露天掘りからの環境問題が発生していたのだ。肺が侵された炭鉱夫に十分な補償がされてなかった。無料法律相談所の女性所長の甥っ子である弁護士が、この環境問題に真摯に取り組んでいたが、自家用 . . . 本文を読む
また、新田次郎の著書を手にとった。10篇の短編集だ。
どれも、冬山などで、ちょっとした判断ミスや、人間関係などから遭難に陥った物語をつづっている。
従って、何となく、暗い、寒々しい物語が続き、すっきりした気持ちになれなかった。ただ、解説者の角幡唯介氏の解説を読んで、なぜか気になった。探検家であり、ノン・フィクション作家であり、新田次郎賞も取った人とのことだ。
自分が実際に雪崩に巻き込まれたこ . . . 本文を読む