浅田次郎の「お腹めしませ」を読んでみた。
浅田次郎の時代劇は、ドラマでは「一路」を見て、面白かったが、本を読んだのは初めてかも知れない。
6篇からなる短編集なのだが、どれも、一風、変わっている。各物語の初めに、現代の自分の周りの出来事や、祖父からの昔話などの記憶から、この物語を書いたきっかけのようなものが書かれ、終わりには、ちょっとしたピリッとしたコメントが書かれている。何とも、不思議な構成な . . . 本文を読む
読売新聞のお勧めの本紹介を最近、注意しているが、この本も、その中で、興味を持った本だ。
表題作の「押絵の奇蹟」は、江戸川乱歩をして、「グツと惹きつけられてしまった...私は読みながら度々ため息をついた。」と言わしめた。というから興味を持つのも当然だ。
「氷の涯」「押絵の奇蹟」「あやかしの鼓」の短編集なのだが、それぞれが、長さが違うのも不思議だが、どれも、怪しい夢野久作ワールドなのだ。
「あや . . . 本文を読む
MICHAEL CONNELLYの新シリーズ、レネィ バラードシリーズを読んでみた。
MICHAEL CONNELLYのボッシュシリーズに、はまっていた頃、図書館には洋書を置いてなかったが、今、何冊か置くようになったのは嬉しいばかりだ。
アマゾンの評価も非常に高かったが、このレネイ バラードは、間違いなく、面白かった。さすが、ページターナーのMICHAEL CONNELLYというところだ。まず . . . 本文を読む
1977年エドガー賞を取ったロバート・B・パーカーの「約束の地」の翻訳版を読んでみた。
かなり前になるが、原書で、「FAMILIY HONOR」を読んだことがある。
ずいぶん、雰囲気が違うと思って、FAMILY HONORの書評を見てみると、女性が主人公のサニー・ランドルシリーズで、今回読んだのは、ハードボイルドで有名な、スペンサーシリーズということだ。当時は、ミステリー四天王と言われていたと . . . 本文を読む