T.ジェファーソン・パーカーが、米国のエドガー賞を2度目に獲得した
「カリフォルニア・ガール」を読んでみた。
最初の受賞作、「サイレント・ジョー」に負けない厚さ(646ページ)に
ちょっと、疲れたが、読み終えると、その満足感に浸ることができた。
首を切り落とされて殺害された女性の幼いころを知るベッカー家の4兄弟
の物語だ。長男は、牧師。次男は、刑事。三男はベトナム従軍。四男は、
記者。とそれぞれの人生の中で、事件に関わっていく。
面白いのは、ニクソンが副大統領で出てきたり、チャールズ・マンソンが
フォークシンガーとして出てきたり、実名で出てきて、リアリティーな
雰囲気を出している。
アメリカのその時代の風俗を描きながら、読み切れないミステリーを
仕上げた作者の力量に感嘆する。また、その終わり方も素敵な終わり方
だ。傑作と言って良いだろう。
自分も「カリフォルニア・ガール」読みましたよ。
いい作品ですよね。
登場人物たちのキャラクターが印象的でした。
そのうえデイヴィッドの秘密に驚きましたよ。