ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

孤島物語(白石一郎)

2012年02月25日 | 国内ミステリー
読んだことのない作家月間とでもいうか、短い期間に3作品を読んだ。 傑作歴史小説というこの作品は、佐渡島、八丈島などの島にまつわる短編小説7作品からなる。 どれも、質が高い上に、7作品それぞれが、個性豊かなストーリーからなっており、飽きることがなかった。 その中でも気に入ったのは、佐渡島、志賀島、隠岐島を描いた3作品か。 特に志賀島を描いた「金印」は、漢の委の奴の国王の印文で有名で、実際に発 . . . 本文を読む
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冬の刺客(澤田ふじ子)

2012年02月24日 | 時代劇はミステリー
"刺客"つながりで、冬の刺客という時代劇を読んでみた。 澤田ふじ子という作家の作品もはじめてだ。 時代劇が好きといっても、いかに、読んでない作家が多いことか。 死の病をわずらった剣の達人が、自分の娘や孫の将来のために金で、刺客となる物語だ。 居合のせいか、殺陣は、結構、簡単に決着がついてしまう。 むしろ、まわりの人間模様であるとか、殺めたものへの罪の気持ち、本当に悪いやつら、正義とはとか . . . 本文を読む
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七人目の刺客(早乙女貢)

2012年02月21日 | 時代劇はミステリー
洋書を読んでいたと思ったら、今度は、時代劇だ。早乙女貢の七人目の刺客を読んでみた。 8つの短編からなる。 表題になっている巻頭の七人目の刺客は、なかなか、面白く読めた。 最後の晩ということで、夜鷹とひと夜をともにして、思わず寝過して、襲撃に間に合わなかった間抜けな刺客の話だ。 ペンネームは「若い娘に金品を貢ぐ」の意味で、早乙女貢という名前を付けただけあって、エロティシズム描写に独自性がある . . . 本文を読む
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THE LAST CHILD(JOHN HART)

2012年02月18日 | 海外ミステリー(洋書)
昨年読んだ”DOWN RIVER”が良かったので、JOHN HARTのTHE LAST CHILDを読んだ。 このJOHN HARTの文章は、中々、味わいがある。ちょっと、純文学に近いものを思わせる。 人間を描こうとしているのだろう。愛情を描こうとしているのだろう。 この作品では、双子の女の子が1年前に行方不明になり、何としても、探し出そうとする男の子の物語だ。 双 . . . 本文を読む
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ミステリー英単語集(THE LAST CHILD)

2012年02月18日 | ミステリー英語単語集
比較的、英単語も調べず読めたのだが、ときどき、混乱した。何故かといえば、別の登場人物の話に切り替わるのが、一行のスペースもなく切り替わることがあったからだと思う。 ①itinerant:旅芸人、行商人、放浪者 ②truant:ずるやすみする生徒、怠け者 ③birthmark:(生まれつきの)あざ、ほくろ ④solicitation:客引き、誘惑 ⑤recidivism:常習的犯行、常習的 . . . 本文を読む
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Without a trace(盗まれた子)

2012年02月11日 | ミステリーぽい映画
Gyaoの動画で、アメリカドラマ、Without a traceのシーズン5が配信開始になったので、見てみた。http://gyao.yahoo.co.jp/player/00597/v12302/v1000000000000000860/?list_id=489967 「盗まれた子」とう題で、幼児誘拐の話だった。驚いたのは、5歳のときに誘拐されて、育てられた少年は、7年後の12歳に、自分が誘拐 . . . 本文を読む
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動機(横山秀夫)

2012年02月05日 | 国内ミステリー
短編部門で受賞したことのある横山秀夫の「動機」を読んでみた。 4作品からなる短編集だが、やはり、受賞した「動機」が、終わり方もさわやかで、図抜けている。しかし、それぞれに立場の違うものが、主人公となっており、新鮮であるのと同時に、ストーリーの意外性は、すごいなと感じた。 動機:保管していた警察手帳が紛失したことから、犯人が内部か、外部か、大騒動になる。そして、記者発表が近づいてくる。その時.. . . . 本文を読む
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