読んだことのない作家月間とでもいうか、短い期間に3作品を読んだ。
傑作歴史小説というこの作品は、佐渡島、八丈島などの島にまつわる短編小説7作品からなる。
どれも、質が高い上に、7作品それぞれが、個性豊かなストーリーからなっており、飽きることがなかった。
その中でも気に入ったのは、佐渡島、志賀島、隠岐島を描いた3作品か。
特に志賀島を描いた「金印」は、漢の委の奴の国王の印文で有名で、実際に発 . . . 本文を読む
"刺客"つながりで、冬の刺客という時代劇を読んでみた。
澤田ふじ子という作家の作品もはじめてだ。
時代劇が好きといっても、いかに、読んでない作家が多いことか。
死の病をわずらった剣の達人が、自分の娘や孫の将来のために金で、刺客となる物語だ。
居合のせいか、殺陣は、結構、簡単に決着がついてしまう。
むしろ、まわりの人間模様であるとか、殺めたものへの罪の気持ち、本当に悪いやつら、正義とはとか . . . 本文を読む
洋書を読んでいたと思ったら、今度は、時代劇だ。早乙女貢の七人目の刺客を読んでみた。
8つの短編からなる。
表題になっている巻頭の七人目の刺客は、なかなか、面白く読めた。
最後の晩ということで、夜鷹とひと夜をともにして、思わず寝過して、襲撃に間に合わなかった間抜けな刺客の話だ。
ペンネームは「若い娘に金品を貢ぐ」の意味で、早乙女貢という名前を付けただけあって、エロティシズム描写に独自性がある . . . 本文を読む
昨年読んだ”DOWN RIVER”が良かったので、JOHN HARTのTHE LAST CHILDを読んだ。
このJOHN HARTの文章は、中々、味わいがある。ちょっと、純文学に近いものを思わせる。
人間を描こうとしているのだろう。愛情を描こうとしているのだろう。
この作品では、双子の女の子が1年前に行方不明になり、何としても、探し出そうとする男の子の物語だ。
双 . . . 本文を読む
比較的、英単語も調べず読めたのだが、ときどき、混乱した。何故かといえば、別の登場人物の話に切り替わるのが、一行のスペースもなく切り替わることがあったからだと思う。
①itinerant:旅芸人、行商人、放浪者
②truant:ずるやすみする生徒、怠け者
③birthmark:(生まれつきの)あざ、ほくろ
④solicitation:客引き、誘惑
⑤recidivism:常習的犯行、常習的 . . . 本文を読む
Gyaoの動画で、アメリカドラマ、Without a traceのシーズン5が配信開始になったので、見てみた。http://gyao.yahoo.co.jp/player/00597/v12302/v1000000000000000860/?list_id=489967
「盗まれた子」とう題で、幼児誘拐の話だった。驚いたのは、5歳のときに誘拐されて、育てられた少年は、7年後の12歳に、自分が誘拐 . . . 本文を読む
短編部門で受賞したことのある横山秀夫の「動機」を読んでみた。
4作品からなる短編集だが、やはり、受賞した「動機」が、終わり方もさわやかで、図抜けている。しかし、それぞれに立場の違うものが、主人公となっており、新鮮であるのと同時に、ストーリーの意外性は、すごいなと感じた。
動機:保管していた警察手帳が紛失したことから、犯人が内部か、外部か、大騒動になる。そして、記者発表が近づいてくる。その時.. . . . 本文を読む