直木賞おすすめミステリートップ10の一つの本作品を読んでみた。
アマゾンでは、評価が分かれることもあって、どうしようか迷ったが、読んでみて、なるほど、評価が分かれるわけだと思った。
5作品の短編集になっている。例えば、最初の作品の題名は、「仁志野町の泥棒」のように実在しない地方の町に起こった事件名になっている。
残りの4作品も、放火、逃亡者、殺人、誘拐となっていて、このアイデアは、中々のもの . . . 本文を読む
確か、読売新聞の書評で見て、読んでみようと思った。
逢坂剛の長編処女作である。
逢坂剛の「百舌の叫ぶ夜」のテレビドラマは、結構、見ていたが、小説を読むのは初めてだった。
人質を盾に、ビルの9階からエレベーターで1階に降りた犯人は、消えていた。犯人は身代金も、放置して逃げたのだ。一方、同日、右翼の大物が、近くのマンションで、狙撃される。二つの事件に絡んでいた二人の公安の刑事の物語だ。
文句な . . . 本文を読む
直木賞受賞作のお勧めで、絶版になったが、再刊された本書を読んでみた。
志茂田景樹と言えば、何十年も前だが、その風体に驚いたものだ。その風体と、この作品のギャップに更に驚かされた。
まさに、硬派な真面目な作品、名作なのだ。
何しろ、またぎの世界、熊と人間の対決を描いた作品なのだ。
きっかけは、志茂田景樹の父が、北海道で働いていたおり、皆でヒグマを狩った記念写真が送られてきたそうだ。
おそら . . . 本文を読む
NICHOLAS PARKSのTHE NOTEBOOKを読んだ。
213ページで、英語も平易であったため、2週間かからず読むことができた。
ジェフリー・アーチャーの7冊を読み終えた中で、ちょっと、毛色の違った本を読みたくなった。「君に読む物語」という日本語訳で有名であり、映画化もされているので、以前から、興味があった。
アマゾンの評価の中にも、その静かな文体と流れに、深呼吸の心地よささえ覚え . . . 本文を読む
直木賞お勧めミステリートップ10から、本書を選んだ。
裏表紙に、緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書会を瞠目させた直木賞受賞作。とある。
読んでみて、なるほどなという感じだ。
この作品は、著者の2作目だそうだが、1年半を要したという。まず、その設定には、驚かされる。探偵が出てくるのだが、その探偵が、いつのまにか、誘拐事件に巻き込まれていくのだ。 . . . 本文を読む
クリフトン年代記全7巻を読み終えた。
長かったが、まあ、飽きずに読み終えた。この7巻目は、少々、今までの、嵐のような出来事もなかったので、それほど、わくわく、ひやひやする展開は、少なく感じたが、それなりに、面白かった。特に、ベルリンの壁の崩壊が描かれ、その場を訪れ、壁のかけらを取りにいく姿が描かれたりする。ベルリンの壁の崩壊に歓喜し、自由を謳歌した者が多くいた中で、おそらく、プーチンは、ロシアの . . . 本文を読む
大沢在昌の新宿鮫シリーズで、直木賞受賞作の無間人形を読んでみた。
これも、直木賞お勧めミステリーにランクされていたものだ。
新宿鮫という言葉は、映画化されているせいか、何となく耳にしているが、確か、真田が主役だったと記憶しており、そのせいか、もっと、アクションが多いかと思っていた。
著者いわく、誰でも思いつくような話を、誰が読んでも面白いと思わせるにはどうしたよいか考えたというだけあって、特 . . . 本文を読む