ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

峠しぐれ(葉室麟)

2023年03月25日 | 時代劇はミステリー
葉室麟の「峠しぐれ」を読んでみた。 何を読んだらよいか迷ったときには、葉室麟の未読の作品を 選ぶことが多くなっている。 裏表紙には、真摯に生きる夫婦の姿が胸を打つ傑作時代小説と あるが、ちょっと、違和感があった。 峠の茶屋の夫婦の物語だ。 主人は、実は、あまり聞きなれない流派の剣の達人だ。 また、妻は、「峠の弁天様」と呼ばれる、お金のない旅人には、 タダで、茶や団子 . . . 本文を読む
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恋牡丹(戸田義長)

2023年03月20日 | 時代劇はミステリー
戸田義長の「恋牡丹」を読んでみた。 裏表紙に、心地よい人情と謎解きで綴る四編とあるが、なるほどと読んでいると、えっと驚くミステリーのトリックと謎解きが描かれているのだ。 主人公は、北町奉行所に勤めるが、早々と引退して息子にあとを継がせる。 その親子2代の同心が事件を解決するのだが、普通の時代劇の同心ものと思って読んでいると違うのだ。 それが、新鮮でもあり、面白く読めた。 . . . 本文を読む
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罪悪(フェルディナント・フォン・シーラッハ)

2023年03月07日 | 海外ミステリー(和書)
先般、過去に読んだ作品を選んでしまったので、別の作品も読みたいと、本書を選んだ。 「犯罪」を凌駕する短編集とのことだが、正直言って、少し、この作家の短編に慣れてしまったのか、初めて、「犯罪」を読んだときの、驚きなどは、起きなかった。 15作品からなる短編ということで、中には、かなり、短いものもある。最後の作品、「秘密」などは、何と、4ページしかないのだ。まるで、小話のような趣だ。 どれも、本 . . . 本文を読む
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