ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

潮鳴り(葉室麟)

2023年05月29日 | 時代劇はミステリー
「蜩の記」続く羽根藩シリーズ第二弾を読んだ。 蜩の記との繋がりは、まったく無いように感じた。 役目をしくじっって、無頼暮らしに落ちた主人公が、家督を譲った義理の弟が、切腹したことから、弟の無念を晴らすべく、立ち上がる物語だ。 主人公は、剣にも優れているのだが、今回は、あまり、剣劇は見るものがなかった。 むしろ、どうやって、いったん落ちた花を咲かせるのか? ぼろぼろになった人間が再生するの . . . 本文を読む
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地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)

2023年05月21日 | 海外ミステリー(和書)
コルソン・ホワイトヘッドの「地下鉄道」を読んだ。 ピュリッツアー賞受賞作で、書評で薦められていた作品だ。 19世紀、アメリカ南部農園の奴隷少女、コーラの物語だ。 母親は、少女だったコーラを置いて、農園から、逃亡した。成功した唯一の例だった。 とても、無理と考えたコーラも、少年、シーザーから奴隷を逃す「地下鉄道」の話を聞き、一緒に、逃亡するこに決める。 それからが、大変な逃亡劇の始まりだっ . . . 本文を読む
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FINDERS KEEPERS(STEPHEN KING)

2023年05月19日 | 海外ミステリー(洋書)
洋書読みも本作で200冊となった。よく続いたものだ。1999年からだから実に23年かかったことになる。 最初は対訳本からはじめ、2001年からペーパーバックに移った。 自分の身長の厚さまで読むと英語が上達するとあったが、80冊~100冊くらいではとてもその実感が得られなかった。 その同じ人が、英語の身長の倍読めばと前言を変えていたが、2倍読んでも、それほど実感はない。 しかし、最近、精読と . . . 本文を読む
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将棋であった泣ける話

2023年05月13日 | 将棋はミステリー
「将棋であった泣ける話」という12編からなる短編集を読んでみた。作家は、それぞれ違う作家によるものだ。あまり、知られてない作家による競作だ。 この本の扉の広告から、マイナビ出版から、「泣ける話」シリーズが出ていることがわかった。 例えば、動物園であった泣ける話とか、東京駅・大阪駅であった泣ける話とか多数あるようだ。アニメの人気声優による朗読ブックも出てるらしい。おそらくこのタイトルをテーマにシ . . . 本文を読む
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雪旅籠(戸田義長)

2023年05月08日 | 時代劇はミステリー
先日読んだ「恋牡丹」の続編である本作を読んでみた。 時代劇の中には、歴史小説的なものもあれば、剣劇活劇的なものもあれば、人生劇場的なものもある。 しかし、この連作は、時代劇ミステリーというちょっと違った雰囲気がある。謎解きがあるのだ。 ということで、読んでみて、さすがに前作の新鮮な驚きに比べれば、ちょっと、驚きも新鮮さも軽減されたというのが感想だ。 作者は、エラリークイーンの作品に感銘して . . . 本文を読む
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錯乱(池波正太郎)

2023年05月01日 | 時代劇はミステリー
池波正太郎の直木賞受賞作、「錯乱」を読んだ。 5つの短編からなる。4作品は、どんでん返し的な展開もあり、中々、面白かった。 最後の「賊将」は、歴史小説的ではある。 一番、気に入ったのは、一番長かったが、一気に読んでしまった「秘図」だ。 主人公は、若い時分に放蕩三昧をしたのち、こころあらためて、盗賊討伐のため、火付け盗賊改めの責任者になるのだ。それと、秘図と、どういう関連があるのかは、読んで . . . 本文を読む
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