小説だと思い込んで図書館から借りたが、随筆集だった。
同じ時代劇作家、歴史作家の作品の書評もあり、なかなか、面白く読めた。
また、藤沢周平を読んでみようかとか、山本兼一という作家にも興味を持った。
この随筆集の中で、医者にもっと、運動しなさいと言われ、ジョギングを始めたが、その分、腹が減り、食べて、痩せられないと言った文がある。これが、2017年7月だが、葉室麟が亡くなったのが、2017年1 . . . 本文を読む
「十の輪をくぐる」を読んで、その才能に驚いた辻堂ゆめのデビュー作で、このミスの優秀賞受賞作である本書を読んでみた。
ゴミ捨て場で目を覚ました人気絶頂のシンガーソングライターの女性が、誰からも認識されず、自殺したとニュースが流れているという設定から始まる。
何とも、無茶苦茶な設定で、このミステリーどうまとめるのだろうと心配しながら読み終えたが、結果は、見事の一言だった。
今まで、知らなかった若 . . . 本文を読む
驚くべき才能の塊の作家が現れたものだ。デビューして5年、まだ、35歳という。
香港で、一人の少女がビルの屋上から事故で落ちた。
日本人の青年は、恋人だった少女の死の原因を調べるため、建築学院の交換留学生として、香港の地を再び踏む。当時、香港は、英国から中国へ返還されようとしており、一国2制度など信用しない学生運動が起きていた。香港の問題、現代、将来を描いただけでなく、人間としての生き方、恋愛ま . . . 本文を読む
JEFFERY DEAVERのシリーズものでない作品の中から、比較的初歩の作品(1994年)を選んでみた。
精神病院から脱走した男は、殺人事件の犯人でもあった。証言した女への復讐を果たすために脱走したと考えられ、彼女の夫、元警官、主治医が、それぞれの想いを持って、追跡を開始する。戦慄のサイコ・サスペンスとあるだけに、ホラーに近い緊迫感を味わえる。
今まで読んだジェフリー・ディーバーのどの作品と . . . 本文を読む
直木賞受賞作のおすすめでは、常にトップくらいに入ってくる本屋大賞も受賞の恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読んでみた。ピアノコンテストでの若きピアニスト達の苦闘を描いた秀作だ。以前、テレビで、浜松のピアノコンテストのドキュメンタリーを見たが、それが、思い出された。
クラッシック音楽は、正直言って、門外漢ではあるが、息子が、オケに入ってたため、オケを聞きにいく機会はあった。
この作品は、上下巻にわたり、長 . . . 本文を読む