辻堂ゆめの「十の輪をくぐる」を読んでみた。
認知症を患う80歳の母を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する娘と暮らしている主人公、泰介に、母が、「私は..東洋の魔女」「泰介には、秘密」と、呟く。母は、ニチボウカイヅカに勤めていたのだろうか?認知症、オリンピック、東洋の魔女などのキーワードに興味を持って、読むことにしたのだが、非常に面白く読めた。
また、最後には、感動で涙 . . . 本文を読む
T.ジェファーソン・パーカーは、米国のエドガー賞を2度獲得した数少ない作家だ。’2002年、2005年)
その最初の受賞作、「サイレント・ジョー」を読んでみた。
600ページ以上あり、ちょっと、大変だなと思っていたが、読みやすく、どんどん引き込まれていき、あまり、気にならなかった。
赤ん坊の頃、父親から硫酸を顔半分にかけられ大やけどをおった少年が、施設にいるところを、政界の実力者 . . . 本文を読む
木内昇の直木賞受賞作「漂砂のうたう」を読んでみた。
重苦しい雰囲気の時代の中で、希望が見いだせるのか、いったい、何を言いたいのか、非常に難しく考えてしまう作品だった。時は、明治維新によって、侍がなくなった時代。西郷は、戦うことで、生きることを決断した。
そんな時代、新しい時代に、どう生きるか、ひとりひとりが、自分の生き方を考えなければならない、見直さなければならない時代だった。
その時代の雰 . . . 本文を読む