帰路も同じ北回りかと、考えていました。
LHR(ロンドン・ヒースロー)を離陸して、機首が東を向いていると、気付きました。
あ、南周り…でも、どこまで降りる?
こうして、帰路も地図を追う時間となりました(微笑)。
EU議会のあるブラッセルを過ぎ、ケルンもボンも過ぎ、南下は続きます。
え?ブカレストより南?
と、いうことは、黒海やカスピ海をつっきるのか? トルコの領空を飛ぶのか?
その予想通りに、黒海の南を飛行機は慎重に飛びました。その後、カスピ海の真ん中より南を飛びました。
黒海の北で、今も人が殺されて、穀物が焼かれて、苦難する人が生まれている。胸が詰まる思いがしました。
そして、頭の片隅では、制御不能の狂犬ロシアが航空機に手を出したら、この飛行機も終わりだと、冷静に思ってもいました。
南下を繰り返し、黒海の南、カスピ海の南寄りと、交戦エリアをさけ、ロシア領空をさけて飛行機は飛びます。
この先、中立ではなく、微妙にロシアに近い国の上を、飛行機は飛ばざるを得ません。トルコ、インド、中国…その空域を飛ばねば、日本につかないのですから…。
アラル海を見越して、山岳地帯の際を飛び。
気流の流れが大きいのか、山地は揺れました。飛んだことのないエリアなので、常なのか分からず…。
北京の北で、機体は南にぐっと向きを変え。
北朝鮮を避けて、日本海へ機首をむけます。
日本海にでて、正直、私は安堵しました。ここで撃ち落とされても、私の死は伝えてもらえる、と思ったからです。(寂笑)
能登半島を目指して飛び,東に舵を取り、福島県白河市近傍で、南に進路を切り替えて羽田空港に向かいます。千葉で転舵、南から進入でした。
往路は北回り、帰路は南周り。期せずして、私は地球を一周しました!(笑)
地球を一周する今回の往復フライトを合計すると、30時間足らずでした。
地球はこんなに小さくなったのに、人類は未だ戦争をやめられない。これ以上、無駄なことは無いと思います。
SDG s(持続的開発目標)を定めようとも、地球温暖化を食い止める努力をしようとも、戦争やテロがある地球に未来は乏しい! いま、止めなくてはならないのは戦争と、改めて思いました。
[追記]
この記事を書き始めた9/30に、プーチンが武力でウクライナから、国と命を盗んだニュースが配信されました。失意と怒りを持って、抗議します。ヒトラーに覚えた憎しみと軽蔑を、プーチンに充てます。忘れない!
止める力を持たない国の一つにあって、二月以来、哀しい気持ちに苛まれています。私たちには、あと、何が出来るのでしょうか…。
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