
とは言え台風前の送水量は8割以下に低下していたから復旧作業は織り込み済みなのだ。台風一過の秋晴れの日、吐水口へ確認に行ったら一滴も出ていない。「取水路も集水升も埋没」と読み道具を抱えて一尾根越えて取水地へ向かう。
フイールドへ向かう途中、市街地から里地の農道に入ったら枝の折れたのが道路に溢れ走行の邪魔になる程だった。フイールドの駐車場まで行くのに前方の道路状況を歩いて確認し車を進めるしかなかった。一車線のカーブが続く道なので走行不能ともなれば引き返すのに難渋しかねない。


そんなことから水源には歩いて向かったが正解だった。谷の入り口に倒木が沢の対岸から根こそぎ倒れて処理しなければ車両は通行できない。歩いて水源地に入ったのだが集水路も集水升も埋まってはおらず、集水升内の沈砂泥も送水管の口まで達していなかった。これで管内に水が入る条件は損なわれていない。となると送水管のどこかで土砂が詰まっている事になる。
せっかく取水地に来たから取水路と取水升内の砂泥を取り除き駐車場まで戻った。



結局、再び駐車場に戻りエンジンポンプを車載した。続けて作業する気力も無く翌日回しの準備である。ポンプ一式を準備しておけば直接現地へ走れるからだ。
翌日回しの仕事になったが強制送水より倒木処理に手間暇必要な作業になってしまいそう…。台風一過の清々しい一日とはならず、気温は真夏日の31℃超え、身体に堪える日であった。