トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

応援隊員はウグイス⁉

2023-04-07 | 今日は真面目に
 この日はお彼岸の中日。この日に勝ったWBC日本代表は「中日に勝った」と言えるのである。少なくとも中日は「WBC日本代表に勝った唯一のチーム」とは言えなくなってまあ、てなもんや三度笠であろう・・・。とは言え奮起させ一致団結をより強固にした栄誉は失われてはいない。

 さて暖かくなったからと言ってボケの進行も困るけれど一旦腰痛が出ると半月はブラブラ病だ。本来ならば水源地で流路安定化作業を行いたいのだけれど予報の降雨日も含め早くても月末だろうか…。それはともかく自宅軟禁は願い下げだし先日に切り倒した竹の処理なら負担を掛けずに行えるからと奥の院まで作業に出かけた。春の休日とは言え曇天で、その上WBCの準決勝戦が放映されるとあればフイールドは静かなもんだった。

 奥の院は奥まった山懐でもあるから自動車の音も聞こえず至近の尾根はハイキングコースなのだがこの日は話し声さえ無いのだった。独り黙々と竹の集積場所で枝を払い稈を短くして集積作業を続けるのは言わば単純作業の繰り返しで面白くも無いけれど、これが出来ないと周囲は乱雑のまま草本の育成管理にも差し支える。
 聞こえるのはウグイスの鳴き声、顔を上げて周囲の木立を眺めていればジョウビタキの姿が見える。「オイオイ、もう渡る時期だろう!」と思って観ていても身体ブルブルさせるだけでまあ、いつも通りの「追っかけジョウビ」にしか見えない。おいらに全身を震わせるほど好きなのだなあ…。人生、ひとつ位は良い事がある。

 さてこの頃、ウグイスはいわゆる「ホーホケキョ」と鳴かないで応援歌やねぎらいを発するようだ。同じ姥捨て山の住人同士なのでその辺の相違は理解できる。今のところ聞き分けられるのは「マッ、ボチボチ」と「サンキュ」の二つなのだが先日にS先生に無駄話がてら話した所「人それぞれですね…」と言われたのだった。
 それはともかく「まぁ、ボチボチ」やら「サンキュ」やら時折合いの手が入ればそれはそれで気分転換になるというもので涸老も山の賑わい、だから「孤」は使えんかった・・・。倒した竹を全て処理集積出来ず残しが出たけれど急がねばならない作業でも無くもう一日ゆるりと作業だ。

 竹を曳いたり移動したりでタチツボスミレやウラシマソウなど作業範囲の草本を傷めてしまい、これはこれで気持ちが萎える事なのだが「大事の前の小事」であるからして粛々と続けねばならん。が、本来は萌芽前の2月頃の作業なのだ。
 とはいっても水域の手当ては「待ったなし」なのでどうしても時期には関係なく最優先になる。手が回らないことが巡り巡ってこういう手太楽になるのはお釈迦様でもご存じあるまい。草木国土悉皆成仏・南無阿弥陀、我が罪業を許したまえ。まあ、余談だが我が実家は法華経は知らず祖母は光明真言を唱えておった。