トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流昆虫すこいぜ!「蛹化直前⁉と言うよりスタートした」

2023-04-11 | 小父のお隣さん
 エノキの幼木の萌えたばかりの葉を今にも食べ尽くさんばかりとなったアカボシゴマダラの幼虫。前日の撮影では葉の無い枝の上を移動していたのだが移動先には葉の無い枝が展開していた。そこで3枚ほど撮影したのだが全て背景にピントが合い使い物にはならなかった。この日の撮影も同じ条件のはずなのだが綺麗に撮れたのだけれど理由も原因も分からないのでこれから先々悩まされる近接撮影になる。

 今日の幼虫は全く動かなくなり腹脚はしっかりと枝を捕まえているから蛹化が開始されたのだろう。明日は雨の予報なので面会は出来ないだろうが1日開けた翌々日には蛹の形になっているのだろうか…。内部の組織ごと変えてしまう変態は大変なメカニズムである。まあ、幼虫を誉めても始まらない。小生だって変わり身は早いのだから自分を誉めてあげたい。
 もう一つの変態は枝につかまらずに済むけれどお巡りさんに捕まってしまうからチョット避けたい。いいえ、避けなければいけない。しかしなあ、変態中の幼虫を覗きながらわが身の肝には「変態してはいけない、いけない」と記銘させる小生の人生とは何なんだ!でも人には聞けない。


春の水音 耳を澄ませば漏水音 ああ老衰 いいえ漏水…

2023-04-11 | 水辺環境の保全
 水域はシュレーゲルアオガエルの歌垣がかまびすしい。林地方向からはネバタゴガエルのくぐもった声が聞こえてくる。タゴガエルで思い出すのは「スターウォーズ」の何作目だったか主人公が捉えられて蝦蟇ボスの前に曳き出されたシーンである。あの蝦蟇のお化けみたいなボスはタゴガエルと重なるし「自来也」が出てきてもおかしくなかった。既に「自来也」なんて言っても同世代でも通じず「地雷やっ!」か「地雷いや!」の方が哀しいかな時代に即応しておる。

 閑話休題、フイールドの合唱の中に水音が混じるのは殆どが漏水音で、これがまた音質が良く水琴窟には及ばなくても漏水孔に響くのだろう耳には心地よく腸はもんどりかえるのだ。あーあ、またまた漏水防止の掘り返し・・・。てなもんや三度笠。
 この日の漏水は泥水池4と5の堰の周囲だ。こう言う場所は構造上、異質な素材の組み合わせで出来ているから境界に親和性が無くどうしても漏水に結びつきやすい。その上境界面に添ってサワガニやアカハライモリ、ズガニなどが生息のための住処に使う事が多く、これも漏水多発の要因なのだ。故にこの日の漏水部も「またか!またかよ!」のご常連である。

 護岸木の下になって見えない漏孔が多いのだが多分に生物的要因に間違いないだろう。故に護岸丸太を外し漏水孔を掘り下げて固めの土塊を踏み込むだけで一件落着となるけれど、年中行事には違いなくだからこそ自転車操業。水商売が成り立っている。まずはトンボ池の取水堰。ここは堰にしている梁材を外し再設えとなった。
 ➡  漏水孔二つ。サワガニ多数生息 ➡  堰の再構築で耐久性を増す

 泥水池は4と5の二カ所でここも堰の周囲での漏水で常習多発部である。護岸丸太を外し漏水孔を掘り下げ固めの土塊を押し込み踏み込んで終わり。1m程度まで掘り下げ埋め戻せば持久性が増すのは理解していても「土掘り作業」は手短に済ましたいのが身体の偽らざる気持ちである。
 下の漏水部は泥水池5だが4も似た様な状況で写真で出してもほとんど変わらない。

 護岸木の下へ流入 ➡  テニスボール大の漏水孔 ➡  潰して復旧

               漏水止むも老衰止まぬ
               流るも泡も 浮世なり ハアコリャコリャ