トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「ヨモギのフォカッチャ」

2023-04-09 | 何よりの楽しみ
 雨降りお憑きさんである。と言うよりは「慈雨」に近いのだが世間様の心証は「落花狼藉雨」であろう。花見などには縁のない小生にはそれはさておいて、とにもかくにも兎角も飛車角にしても雪隠詰めとなるのだった。そうなると眠気覚ましに何か手立てを講ずる必要があって、この日は手馴れたフォカッチャで一刻を潰したのだった。

 「フキノトウにしようかはてまたヨモギが良いか⁉」と思案投げ首するまでも無く「ヨモギのフォカッチャ」に決まり。というのもフキノトウの味わいはフキ味噌で賞味中だし、で、ここはスーパーのレジで並ぶ間に横にある「ヨモギ大福」を籠に入れなかったための食い意地が止まないからであった。
 以前に作ったレシピ通りの分量ではヨモギの風味が不足で少なくとも麦粉と等量以上でないと美味しいヨモギ風味が無い事は承知だったから等量で作ることにした。

            ヨモギペースト      200g
            強力粉          200g
            スキムミルク        20g(牛乳が無かったので生乳相当分)
            バター           20g
            イースト          10g
            砂糖            20g
            塩              2g

            オリーブオイル       適量
            ハーブ塩          適量

 一次発酵開始はレンジ100W40秒とし15分休ませる。二次発酵は押し伸ばしてから20分行う。レシピ本には「2倍程度膨らむ」とあるけれど今までそこまで膨張した事は一度も無かった。もっともレシピ通りの配合なんて一度も無いのであるから記載が間違っているなんてことは露ほども思わないし既にわが身の汁など涸れ果てている身でもあるけれど露と消える心持は露ほども無い。

 予熱200℃15分の設定でオーブンに納めた。レシピでは13分とあったけれど材料が多いので余分に加えてのだけれど、こう言う事で焦げ目を作った事を思い出し焼け具合を見ながら二分早く中止させ、そのまま庫内で10分間余熱を加えた。ここも中心部が生焼けにならない用心である。

 取り出し粗熱が取れてから短冊に切り分ける。当然、試食してみるとヨモギの風味が口中いっぱいに充満して来た。とは言え人とは、いいえ小生自身欲深いと言うべきが業深いと言うべきなのか「ヨモギ大福か饅頭が良かった・・・」と思ったのだった。焼いてしまえば少なからずヨモギの風味は阻害される。ヨモギ餅の風味と比べられるものではないのだ。
 白玉粉で作るヨモギ餅もあるけれどさーてどうしたもんだろう。餓鬼道に終わりなし…、ここでビビビッと来た「今日のエッ!品」より「今日の卑しんぼ!」が適切かあ、それとも「今日のエッ!やしんぼ」。てなもんや三度笠。