トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**浮世の春も孤爺は黄昏

2023-04-29 | 感じるままの回り道
           ツバメ見えない花壇は洋種
           春はいずこに住宅地 ハアコリャコリャ

           野面の小花しとねにすれば
           もはやあの世か花吹雪 ハアコリャコリャ

           訃報聞きつつベランダ出れば
           十五夜さえも黄泉の月 ハアコリャコリャ

           臼を回せば祖母との日々が
           米粉のように溢れ出る ハアコリャコリャ

           ジジババ両親黄泉路のかなた
           吾は孤爺となり果てぬ ハアコリャコリャ

           どうにもならない二度目の童
           孤爺の行くさき孤爺院 ハアコリャコリャ

           年金減って支出は増える
           ここはあの世かおあし無い ハアコリャコリャ