トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「シオヤトンボ初見」

2023-04-08 | 小父のお隣さん
 二日に渡る降雨で60mm以上は積算されたはずなので水源地も含めて水見回りは必須の日になった。初夏を思わせる陽気になったけれど地表は湿って滑り易く作業をする気力が湧かない。作業への気力が湧かなくても「今期トンボの初見」という探索がある。狙いはダビドサナエなので水源地の沢、流路を歩きに行ったけれど発見は無し。
 河床をそのまま下り集落の母川の土手も歩いてみたけれどトンボの影も無い。そんなところにSさんから着信「シオヤトンボがでました」と言うではないか。小生も朝一番でフイールドは丁寧に見回ったのだが発見できなかった。

 早速、フイールドまで戻り視認場所まで行って見たけれど姿は無し。S先生曰く「待っていれば現れるでしょう」と言われ四方山話をする事しばし、ようやく表れたのだった。で、早速の1枚はとりあえず姿を確認出来れば良いのだし撮り損ねが怖いから遠距離で1枚。ゆるゆると接近しながら大写し出来るところまで近づき1枚、と撮ったのである。
 そのあとは安心して「ダビドは居ないか⁉」とS先生と共に水域を歩いたがダビドサナエは見つからずシオヤトンボが複数体認められただけだった。シオヤトンボも個体数を減らしている種らしくて我がフイールドより老舗の発生地では姿を認められなくなっているのだとか。
 そういう事情は理解できない訳でもないのだが新参の当地に居て老舗で消えたのは解せない感覚だ。そういえば今日は花まつりでお釈迦様の誕生日である。子どもの頃、トンボの背中、翅の間のボツボツを仏像を背負っている、と観ていたのを想いだした。記憶の源泉は何だったのだろうか。

      

どの種の卵塊か⁉

2023-04-08 | 小父のお隣さん
 傾斜水路のどこかに「あるはずだ」との思いで長靴の先端をえぐれた流路の侵食された部分に突っ込み漏水孔がないかと探っていた足元にカエルの卵塊が出て来た。「シュレーゲルアオガエルの卵塊では無いしニホンアカガエルの卵塊にしては小さく少ない」ので「ネバタゴガエルか⁉」と思ったけれど実物は見たことが無い。自宅に持ち帰り育てて確認してみる事にしたのだ。

 車載して帰宅直前にS先生に確認してもらったのだがタゴガエルの卵塊を知っているS先生は「もう少し白色で大きいのではなかったか」と言いつつも「確認する事も大事でしょう」とアドバイスを頂く。自宅で浅い水槽にとりあえずは納めてからネットで卵塊の写真を捜すとタゴガエルの卵とは異なるのが理解できる。ゼラチン質の中にある胚が小さくてニホンアカガエルのようにも見えるのだ。
 だとしても産卵時期はとうに過ぎているし卵塊の大きさも異なるしまあ、種の確認をしたところでもしない所でも何か進展する訳でも無いのだが疑問の解消にはなるだろう。取るに足りない些細なことを身の回りに置いてしまう結果「お化け屋敷」や「ゴミ屋敷」が出来上がるのだろう。我、自らの行動で想像がつく今日この頃である。