水源地整備の一環で伐採作業に入ったのだが2本目が掛かり木となり牽引器が手元にない以上、打つ手がなく、時間が余ったので昨夏10号台風で破壊され流された段差工に用いた丸太を運ぶことにした。この丸太、破壊された後は100mほど下流で半分は埋もれていたのを他の材と共に復旧材として使う予定だったけれど水分をたっぷり吸っている丸太は重くて手に負えなかった。そこで河床の端に据えて水分の抜けるのを待っていたのである。
とは言え杉やヒノキとは異なる固い広葉樹の材だったようでやはり重いのは変らなかった。鳶口を使い引っ掻いて回転させたり端に鳶を打って左右を交互に曳きながら移動させつつようやく取水堰の左岸にまで引寄せたのだ。痛む肩が心配だったもののこの作業には影響が少なく、どちらかと言えば打ち込んだ鳶口がすっぽ抜けしたときに腹部や胸を強打したり、あるいは後方に転倒したりする方に注意すれば良かったのだ。この作業は一動作ごとに体勢を確認して一気に力を込めなくてはいけない作業だから数十メートルも移動させれば発汗して来る。まあ、我慢我慢で作業を続けようやく所定位置まで運んで据える事が出来た。上流部からも太い端材の丸太を移動させて並べたけれどスコップやツルハシの用意が無かったので完成は後日である。