トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**タンポポ野原 2

2014-04-24 | 遊び子は

 母と児は頬を寄せ合い息合わせ綿毛飛ばして指さす彼方

 幼子は綿毛吹きつつ左手にとうに萎れた花を持つなり

 綿毛満つタンポポ野原童らは蹴散らし走る呼びかいながら

 野を埋めし黄色き花は既にもう綿毛となりて風のまにまに


今日のトンボ「クロギン羽化」

2014-04-23 | 小父のお隣さん

Photo  クロスジギンヤンマが羽化した。抜け殻を最初に見つけ「初見し損なった」と思ったのだが、ご当人?は水面にいた。

 掬い上げて日向に止まらせたが、昼過ぎになっても飛び立つ気配が無い。空腹だろうとガガンボを与えたが食べなかった。Photo_2

 昔の記憶では、捕獲したトンボでも小虫を与えれば食べていたような…。まあ、クロギンも水辺の造作をするようになってから見慣れてはいるが、実際に触れたのは初めてなので、腹部の模様は初見、複雑でびっくりした。

 今日は、ノシメトンボらしき個体とムギワラのような個体も見たのだが撮影は出来なかった。


泥浚い

2014-04-23 | 水辺環境の保全

Photo_2  泥水池1の泥浚いを実施した。今回も長柄のジョレンで行った。スコップだと池に入って泥を浚い持ち上げ運ばなくてはならないが、これだと堤の上から一間先までジョレンが届く。Photo_3

 何より引き寄せるだけなので、スコップ作業と比較すると段違いに負担が減る。それでも堤15メートルに泥を上げ盛っていると汗が滴る。

 堤のかさ上げは数センチ程度にしかならないと思うが、この数センチが大きいのである。ある程度乾燥するまで立ち入りは出来ないけれど、高さと幅が増した堤は安心感がある。過去の出水量なら越流は防げる高さだ。

 今季初めての重作業なので、帰宅しても疲労感が残ったままで、テレビを見ていると睡魔が来る。まあ、今日の作業は水魔に対抗する作業でもあった。


黒いアゲハ現る

2014-04-22 | 感じるままの回り道

Photo_3  アザミ類の中では開花が早いノアザミだが、もう開花株がある。盛期になるとアゲハが訪れるので鑑賞ポイントにもなる植物だ。

 今日は黒いアゲハが飛翔していた。盛期に見る個体よりかなり小振りで「春型」と呼ばれるタイプがあるかどうか承知していないけれど、キアゲハの春型程度の大きさだった。

 尾状突起が長めに感じたので、図鑑対照で判明するかと思ったのだけれど「オナガアゲハ」ではなさそうだ。撮影出来て対照確認できれば良いのだけれど、飛び続けて止まってくれなかった。

 周囲にはツマキチョウも飛翔しているが、これも止まってくれない。比較的撮影しやすいのはシロチョウやキチョウの類だ。

 すでにキアゲハは飛翔しているが個体数はすくなく、アザミとアゲハの撮影はまだ先になるだろう。アザミの名前は「欺く」からきたのだと朧な記憶があるが、見ただけで「棘々」の葉や茎であるから「欺かれる」方が悪いし、「見ての通り」の「棘々」なのだから「欺く」とは少々異なると思っている。

 好きな花だし、このネーミングは少々異議ありである。まあ、どうでも良い事であるが、クロチョウの撮影出来なかった事が悔しい。


**タンポポ野原 1

2014-04-22 | 遊び子は

 声染めたタンポポ野原すでにもう綿毛の原となりて我が前

 吹き飛ばし茎を投げ捨て幼子は母の顔見つまた綿毛摘む

 一息で飛ばぬ綿毛をなおも吹くわらべの顔を母は笑み見ゆ

 花咲かせ綿毛飛ばせば来春はまた広がりて花の原かな

 我が身にはローソクの火に思えたり目出度く吹くか吹いて消えしか


4月定例会

2014-04-21 | 月例会

2014/04/20(日)9:30~13:30

会員 11名

活動 午前:侵入竹除伐(拠点西側)

    食後:山菜取り(タケノコ・ワラビ)

Photo  拠点西側斜面の孟宗竹を除伐する。ヤマザクラの刈り出しと日照を確保するのが狙いだ。数十本処理したが、景観は大きく変わる。明るくすがすがしい疎林に見える。Photo_2

 午後は足元に多発生していたタケノコを除去。一部はホイル蒸し焼きで食す。煮物とは別の美味しさがある。

 新たに50代の新会員が参加。


送水量の減少

2014-04-20 | 水辺環境の保全

Photo  泥水池の水量が徐々に少なくなっている。田圃の用水として必要な時期では無いし、降水量が少なかったのが理由と思っていたが、泥水池3以降の底が現れてきたから水源の確認に行った。Photo_2

 取水できる量としては十分あって、原因は土砂で取水路や取水升のフイルターが埋もれてしまったせいだった。

 水路の土砂浚いをし、取水升のフイルター掃除をし、送水管の排砂作業をして、復旧作業は終了した。これで吐出量が回復してくれれば良いのだが僅かな吐出量でも、この水源に一族の命運を握られている種族は、冗談でなく五万といるのだ。


ヒオドシチョウ?

2014-04-19 | 小父のお隣さん

Photo_3  気温が乱高下する。夏日が出たと思えば翌日は平年日になる。この日も日射はあるが寒くなった。

 泥水地の割り丸太橋の上にチョウが翅を広げ微動だにしない。気持ちは十分に分かる体感温度なのである。撮影のためにケータイを近づけても飛び立つ気配も見せない。

 タテハの仲間は、恐らく翅を閉じた姿が多いので「タテハ」とつけられたのだろうが、体温低下には勝てない。直射光下では鮮明さが消えてしまう小生のケータイであるけれど、自分の影に入れれば逃げるからこれがギリギリの描写だ。

 図鑑対照でヒオドシチョウと見たが、タテハの仲間は良く見かけるから関心は薄い。入れ替わり立ち替わり、長い期間見られるチョウの種類でもある。


キジョランの植え付け

2014-04-18 | 蝶の食草園

Photo  食草園の一角にあるイボタの根元にキジョランを定植した。4号鉢まで育成してきたが、もう自然状態に置いても大丈夫だろう。播種して4年目で20㎝程度だから成長は悪い。イボタの樹冠まで届くのに何年かかるのだろうか…。

 既に定植した株も数年たつが、まだ40㎝程度である。生育の悪いのはどうも土壌に由来するのではないかと推測している。Photo_2

 それでも、定植3年株には産卵してくれた。昨秋の事になるが、気が付いたのはこの春になってである。生育も思わしくないし、半ば放置状態だったので見落としてしまった。アサギマダラの幼虫は丸く穴を開けた食痕を残す。達人に確認してもらったら「間違いないだろう」と言う。

 幼虫はまだお目にかかっていないけれど、今期は遭遇できる期待感がある。


鼻笛の制作

2014-04-17 | 今日は真面目に

Photo_2  秋の祭りに出品しようと「鼻笛」の試作をした。最初の形はごっつ過ぎてとり止め、写真のようなデザインと加工で制作する事にする。

 材料は侵入竹除伐で大量に出る孟宗竹だが、せいぜい2mもあれば100個は出来るから消費には程遠い。それでも、不要な竹で「こんな物も出来る」見本としては良かろう。まあ、これは多分に自画自賛が入る…。

Photo_4  昨年、制作した「口琴」は全く売れなかった。「月並み」から離れるこれも、その範疇にはいるかもしれない「おたく色」が濃い。

 鳴るだけでは「芸」がないから「ふなっしー風」やら「トロル風」やらと擬似的に表現してみた。「トトロ風」は吹き位置と歌口の位置関係からデザイン的な表現が難しく頓挫…。音から言うと「フクロウ風」がぴったりなのだが、これは今後の課題だ。


ようやくトンボ・オオスズメバチの初見

2014-04-16 | 小父のお隣さん

2  今日16日、ようやくトンボの初見となった。実際は昨日15日なのだが、足元から飛び立った「トンボ!」と思った直後に背景に紛れて見失っている。瞬間だから確認のしようがないのだが、イトトンボではない地味な個体だったから♀に違いない。

 帰宅前に水辺を一回りして出会い撮影出来たのが今日。何時もの事ながら名前には苦労する。金属光沢色で翅の黒いトンボ、昔の写真にはアオイトトンボと銘打ってある。図鑑対照すると「カワトンボ」に思えるし、アサヒナカワトンボか日本カワトンボのようにも思える。まあ、どっちでも良い…。

 今年の出現は遅いと思っていたのだが、「四月中旬」の括りでとらえれば平年並みだ。昨年は4月7日にダビドサナエを見ている。昨日、一瞬見たのはダビドだったか、ムギワラに感じたのだけれど…。

 オスズメバチも初見日となった。動き続けていて撮影出来なかったが特大の個体で50mmはあったかもしれない。さすが女王様だ。惚れ惚れする威容であった。


植生調整

2014-04-16 | 水辺環境の保全

Photo  泥水池にセリを移植する。昨年秋に、護岸の丸太を入れて堤の改修を行ったため喫水線付近に植物が無くなったためだ。

 昨年まではスゲをトンボの羽化台やメダカの産卵床にと移植していたのだが、その繁殖力で水面を占有し始めている。毎年、掘り取りするのも煩わしいから、繁殖力の穏やかなセリにしてみる。Photo_2

 セリも羽化台にはなるし、キアゲハの食草にもなるから、スゲよりは調和してくれるだろう。スゲを移植する前はカンガレイを入れた。ところが生育繁殖力とも旺盛すぎて、池のサイズに合わなかった。

 スゲも合わなかった事になるが、調和できる植物を周辺から調達するのも結構難しいものである。


キタキチョウの産卵

2014-04-15 | 小父のお隣さん

Photo  ツマキチョウが飛翔していた。注意していると一個体だけでなく複数いる。普段はシロチョウと思っているから現認出来ない蝶でもある。動きが落ち着かなくて撮影は出来なかった。

 その、ツマキチョウと思って寄ったのはキタキチョウだった。黄色い翅いっぱいにソバカスを散らした♀で、産卵のために止まったのである。

 すぐに飛び立ったが、お尻を接触させた位置に卵が残っていた。長径で2mmは無いだろう。5φ程のフジの小苗の途中に産み付けた。フジはまだ萌芽していないが、孵化する頃には若葉が燃えているのだろう。

 自然の摂理とは言え良くできている。と言うより、萌芽と孵化の兼ね合いをどこで判断しているのだろうなあ。


*里の山

2014-04-14 | 感じるままの回り道

               春や春山の落ち葉も傷みおり

               ヤマザクラ花と若葉は競い出る

               若竹になる道は無し籠の中

               言うなかれ採られて無きと山荒氏

               枯草を刈れば目を呼ぶ若芽かな


共喰い

2014-04-13 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Photo_3  この時期、池のオタマジャクシはコロニーを作って蠢いているが、少し離れたところで動きのおかしいグループがいた。

 しゃがんで覗いて見たら、なんと「共喰い」の現場だった。雑食性だし、食糧が不足すれば共食いすることは知っていたけれど、観察は初めてである。

 写真、左下の尾が短く見えるのが食べられている個体で、セオリー通り柔らかい腹部からご馳走になっている。尾は全く傷ついていない。

 近くの大きな集団は、同じ方向を向いて尾を振っている、水流が出来てそこから微粒子が後方に流れているのが観察できた。水底のプランクトンなどえり分けて食べているのか…。どの世界にも異なった活動をする分子はいるものだ。