ウリパパの日記

自由気ままに・・・

鷲子山上神社を訪れる(2) 茨城・栃木県境に建つ神社 2021.11.3

2021-11-06 15:53:16 | 栃木県

6年ぶりに訪れた鷲子山上神社。日本一の大フクロウをお参りしてから本殿へ向かいます。前の記事で紹介したように、栃木県と茨城県の県境が大鳥居の中央、御本殿の中央を通るという全国でも珍しい神社で、一つの神社が栃木県茨城県両県の文化財に指定されています。

 

まずは鷲子山上神社のHPから神社のマップを引用しておきます。前の記事で紹介したのは日本一の大フクロウ㉒と本宮神社㉔、そして鳥居前の紅葉㉕。今回の記事は、大鳥居⑭から本殿①まで県境を歩き、フクロウロードを戻るルートです。

 

まずは鷲子山上神社について紹介しておきます。由緒についてはHPより引用(抜粋)します。

鷲子山上神社は、栃木県那珂川町と茨城県常陸大宮市の県境に位置し、標高470メートルの山頂にあります。 緑深い木々に覆われ、四季それぞれの自然美をたたえています。 古来より霊峰と言われ、境内全域が現代の言葉で言われるパワースポット・スピリチュアルスポットです。

神社の創建は、大同2年(807)大蔵坊宝珠上人が諸国遍歴中に四国の阿波国(徳島県)に立ち寄り、製紙業が盛んであることを知り、紙漉きの技術と共に守護神である天日鷲命を勧請し、鷲子山に社殿を建立したといわれます。その後、大巳貴命や小彦名命がまつられました。鎌倉時代末期になると、当地方は下野国中央部を勢力圏とした宇都宮氏支族の武茂氏が統治していました。神社はかつて朝日嶽と呼ばれる地にありましたが、天文21年(1552)現在地に再建したと伝えられています。

 

鳥居をくぐると左手(栃木県側)に手水舎。その手前に水掛け不苦労。このフクロウに水をかけ、苦労を流しさってもらい多くの幸福をいただきます。

 

続いて楼門。随神門・安養閣とも呼ばれます。文化12年(1815)年に建立されました。中央を県境が通ります。その先にふくろうの石段が続きます。

 

右側の狛犬(阿形)

 

左側の狛犬(吽行)

 

「安養閣」の文字は、権大納言重嗣の筆によるものです

 

門に座する随身像(左大臣・阿形)

 

 

こちらは右大臣(吽形)

仁王様を見てくるのを忘れてしまいました(汗)

 

楼門をくぐり、96段のフクロウの石段を登ります

 

階段の途中、富士山のビュースポットがあります。当日は霞んで見えませんでした。

 

階段の上部で再び門をくぐり、左に曲がると本殿です。県境も左に曲がっています。

 

本殿の左手には鷲子山の千年杉がそびえます。樹齢1000年の老木で、幹の直径2m20cm、周囲8mあります。

 

 

本殿の拝殿です。周囲は工事中でした。

 

裏手に回り横から本殿を見上げます。栃木県側から見た姿。彫刻や色彩が見事です。

 

茨城県側からも見上げてみます。

 

裏手には境内社の大黒社がありました。

 

説明によると室町時代の大黒天が祀られているそうです。古くは本殿に鎮座されていましたが、明治時代の神仏分離令を受けて、本殿後ろの大黒社に移されたといわれています。

 

再び裏側から本殿を見上げます。本殿についての説明をHPから引用しておきます。

大同二年(807年)鎮座。天日鷲命(あめのひわしのみこと)大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)がまつられています。現存する本殿は、天明8年(1788)に再建されたもので、三間社流造の銅板葦で千木・堅魚木を配し、向拝を付している。本殿柱や、頭貫の彫刻構成と装飾の豊かさは、類例をみない奇抜な手法であり、社殿の彫刻の流れを知る上で貴重な遺構です。(引用終わり)

 

大黒社の横から先に進むと、朱色の奥山稲荷が見えてきます。防災・芸能・五穀豊穣・商業の神として尊信されています。平成26年にきつね像が奉納されました。

ここから先の福ふくろうロードへ進むことにします。350mにわたり100体のふくろう像が展示されています。このエリアは初夏にはあじさいロード、冬には寒椿ロードにもなるそうです。

 

運気上昇ふくろう

 

身体健全ふくろう

 

十干十二支ふくろうが並んでいます

 

夢かなうふくろう

 

家内安全ふくろう

 

家族ふくろう

 

大ふくろう

 

見ざる・聞かざる・言わざるふくろう。ちょっと苦しいかな(笑)

 

厄除けふくろう。いろいろ考えたものです。

 

遂に出た! なんでも叶うふくろう これひとつで十分・・・

 

大神様のお使い お願いふくろう。こっちのほうがご利益あるかな?

 

福ふくろうロードの案内版です。本殿から逆ルートで戻ってきました。

 

まだありました。 すべてお願い 福ふくろう

 

社務所前に戻ってきました。日が傾き、モミジの紅葉が一段と赤く染まってきました。

 

大ふくろうが描かれた御朱印を記念に購入しました。

6年ぶりに訪れた鷲子山上神社。山の上にあるためアクセスが不便ですが、とても見応えある神社でした。オススメのパワースポットです。

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鷲子山上神社を訪れる(1) 日本一の大フクロウ 2021.11.3

2021-11-05 23:27:21 | 栃木県

奥久慈男体山と袋田の滝から月居山へ登り、目的は達成しました。10時過ぎから少し積雲が出てきたものの、絶好の行楽日和です。ここで戻るのは惜しいので、以前から再訪したいと思っていた鷲子山上神社を訪れることにしました。袋田の滝から鷲子山まで直線距離で15kmもありません。しかしアクセスは不便で、国道118号、県道32号、国道293号とZ字を描くように遠回りする必要があり、45分ほどを要しました。しかもとても狭い林道を3kmほど登った峠に位置する神社です。神社から200mほど離れたところに大駐車場が整備されているため、駐車場所を探して右往左往という心配はありません。13時前に鷲子山上神社の駐車場に到着しました。

 

鷲子山上神社は、日本一の大フクロウ(不苦労)と県境の神社として知られています。栃木県(左)と茨城県(右)の県境が大鳥居と奥の本殿の中央を通る珍しい神社です。こちらは次の記事で紹介します。まずは大フクロウの鳥居へ向かうことにします。

 

鳥居の前のモミジが真っ赤に染まっています。見事な紅葉です。

 

この鳥居の先の階段を登ると本宮神社。その前に日本一の大フクロウがドーンと居座っています。

 

鳥居の脇に日本一の大フクロウの説明がありました。ここはパワースポットのようです。不苦労御柱、四神の御柱、福運びフクロウ、フクロウのポストが紹介されています。

 

階段を登ると正面にフクロウ像が見えてきました。

 

地上7mの大フクロウでとご対面。

 

鷲子山の御祭神は天日鷲命といわれる鳥の神様。古い時代よりフクロウが大神様の御使い・幸福を呼ぶ神鳥として崇敬されているそうです。

 

 

大フクロウの中心に立つのは不苦労御柱(金運幸福の御柱)。備え付けの棒で3回たたきます。苦労や悩みをたたき出し、頭上の大フクロウに運び去ってもらい、金運福徳・開運幸福を大フクロウに運んで来てもらうという柱。高額宝くじが当たった、温泉が出た、商売が繁盛した等、金運にまつわる幸運の話題が絶えない不思議な御柱のようです。

 

 

不苦労御柱を囲むように、四神の御柱(除災・方除けの御柱)が建っています。四神の御柱(青竜・白虎・朱雀・玄武)に両手を押し当て、除災招福・方除けを願います。

 

大フクロウの左側には不苦労の鐘。人との絆(家内円満・恋愛成就・子授け・職場円満)を願う鐘です。結婚ができた、子供ができた、人間関係が良くなった等、神社に感謝の報告が来ているそうです。

 

大フクロウの右にはフクロウのポスト。ポストの上に置かれたフクロウ像が可愛いです。

 

ポストの横に立つ柱は、昔使われていた御柱かもしれません。皆さんが叩いた場所が凹んで穴が開いているのではないでしょうか。

 

大フクロウの後方に本宮神社が佇みます。

 

 

向かって右側の福運びフクロウ。狛犬ではなく狛フクロウですね。フクロウの前に置かれたカゴにお白石(福石)を入れて幸福を願います。フクロウが願いを大神様に運んでくれるそうです。

 

こちらは向かって左側の運運びフクロウ。

 

鷲子山本宮の扁額

 

鷲子山上本宮神社の説明がありました。

 

本宮前にはたくさんのフクロウ像が奉納されていました。

 

開運、金運のおみくじがずらっと並んでいます。

 

境内に末社がありました。光丸山神社です。ここにはフクロウ像が無いため、逆に目立っていました(笑)

続いて、冒頭で紹介した県境に立つ鳥居をくぐり本殿へ向かいます(続く)

 

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益子のひまわり畑 2021.8.19

2021-08-20 20:50:30 | 栃木県

8月19日の続きとなります。健康診断終了後に向かったのは栃木県の益子。午後から仕事が入っていることと、トイレの心配もあるため(笑)、時間節約のために北関東自動車道を利用して桜川筑西ICへ、そこから20分足らずでひまわり畑に到着しました。

 

益子では春に菜の花、夏にひまわり、秋にコスモスと四季折々のお花畑を楽しめます。ひまわりの会場は上山地区。道の駅ましこから1kmほど北に行ったところで、コスモスの生田目会場との中間に位置します。前の記事で紹介した那珂総合公園同様、COVID19の影響でひまわり祭りは中止となってしまいました。但し、播種を行うために栽培されているひまわりは一般公開されているようです。

 

駐車場に車を置き、全体を見渡せる高台へ向かいます。

 

一面のひまわり畑、広さは5haあります。朝に見学した那珂総合公園の1.25倍の広さ。これでも例年の半分と説明にありました。いつもは11haと日本屈指の広さを誇っているそうです。

 

植栽されているのは背の低いひまわりが中心です。

 

満開を若干過ぎたみたいで、下を向き始めた花も目立ってきました。2~3日前が満開だったようです。

 

これだけ咲きそろうと見事です。

 

畑の中に入って見学することも可能です。

 

 

今週末が見納めとなりそうです。

 

駐車場の裏手にも小さなひまわり畑があります。そこには赤いひまわりが咲いていました。

 

ルビーという品種でしょうか。

 

近くでは濃い黄色のひまわりも満開でした。

秋には近くでコスモス祭りが開催される予定です。こちらにもぜひ訪れてみたいですね。

 

(参考)2019年10月10日のコスモス祭り(益子町)

益子町のコスモス祭り 2019.10.10 - ウリパパの日記

 

 

 

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那須塩原の田んぼアート 2021.8.6

2021-08-14 10:37:28 | 栃木県

1週間以上前の記事になってしまいました。

那須の三本槍岳から下山して鹿の湯で休憩、その後訪れたのは那須塩原の「道の駅 湯の香しおばら」です。昨年夏にここで田んぼアートが公開されていたので、今年も期待しながら県道30号矢板那須線を南下します。

 

那須から約40分で道の駅に到着後、田んぼアート会場へ向かいます。ここは那須塩原市の田んぼアート第2会場となります。

 

受付で100円を払い、①の展望台へ上ります。

 

テーマは「47 そこから始まる」。一瞬何を意味しているのかピンときませんでした。でもすぐに納得。ここは栃木県。昨年の都道府県魅力度ランキングで、茨城県をおさえて見事最下位に輝いたのでしたね。今年は県の魅力をPRするためにゆるキャラが勢揃いです。ちなみに、昨年は五輪延期をモチーフにした作品でした。

ゆるキャラは、左からJAグループシンボルマークの「笑味ちゃん」、栃木県マスコットキャラクタの「とちまるくん」、矢板市マスコットキャラクタの「ともなりくん」、大田原市マスコットキャラクタの「与一くん」となります。

 

2011年からの田んぼアートの記録が掲示されていました。

 

続いて50mほど離れた②へ向かいます。

 

こちらは、マスコットキャラクタの続きです。左は那須のいたずら九尾狐「きゅーびー」、右は地元那須塩原市のブランドキャラクタ「みるひぃ」です。

田んぼアート見学後は、道の駅 湯の香しおばらで休憩。ついでにお土産をここで購入します。続いて車で第1会場へ向かいます。道の駅から車で15分程度です。

 

県道55号沿いの西遅沢会場に到着。案内が出ているのですぐに分かります。昨年も同じ場所で開催されていました。

 

昨年はチコちゃんとキョエちゃんが3密を避けるよう叱っているデザインでした。

 

今年はお笑いコンビ「U字工事」が描かれています。やはり47位にこだわっています。最下位から数えて「1位でごめんね」

 

田んぼアートに使われている10種類の品種リストです。

 

これらのコメが展示されていました。

昨年はコロナ禍とオリンピック延期、今年は都道府県魅力度ランキング最下位がテーマとなりました。さて来年はどんなテーマの作品となるのでしょうか。来年5月で茨城県の単身赴任が終わってしまう予定なので、ここを訪れるのは難しいかな・・・

田んぼアート見学後は、近くのコンビニで飲み物を購入。ひたすら東京へ向けて南下します。東北道は利用せず、圏央道の五霞ICまでひたすら国道4号。宇都宮から先は片側3車線となり、高速道路並みに走りやすく、平均時速は80km/hを越えます。那須塩原から五霞ICまで(100km以上) は2時間足らず、その後は久喜白岡JCTまでの渋滞覚悟で圏央道を利用します。今まで何度か一般道(国道16号)経由で高尾まで戻ったことがありますが、信号が多く渋滞が無くても2時間以上を要してしまうので、1時間弱で戻れる圏央道が圧倒的に便利です。

 

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霧降の滝 観瀑台付近のシロヤシオの森を散策 2021.4.28

2021-05-01 13:58:37 | 栃木県

栃木県の花巡りの最後は霧降の滝です。キスゲ平園地から車で10分ほど、標高800m付近まで下ると、新緑とツツジが鮮やかです。

 

霧降の滝の入口です。

 

ミツバツツジが咲く中、遊歩道を下ります。

 

観瀑台の手前ではシロヤシオが咲いていました。

 

鮮やかな新緑に染まる山と霧降の滝。滝より標高が高いところでは淡いパステルカラー状態です。新緑が早春の山へ駆け上がる様子を感じる絶景です。

 

滝の上部をズーム。白い花はシロヤシオでしょう。

 

足元にも新緑の木々。シロヤシオやミツバツツジが彩を添えています。

 

わずかに咲き残ったアカヤシオ。

 

観瀑台のそばのシロヤシオ

 

 

純白の清楚な花です。

観瀑台から見ると、この付近はシロヤシオが多く生育しているようなので、周囲を散策します。

 

ようやく見つけたシロヤシオとミツバツツジが咲く尾根道。遊歩道ではないので自己責任でここを下ります。

 

シロヤシオの森のようです。

 

尾根道の西側斜面

 

下の方にもたくさんのシロヤシオ

 

この付近の標高は700m前後。今が見頃のようです。

 

さらに下にもシロヤシオの森が続きます。これ以上下るのは危険なので引き返します。

 

途中で見かけた可愛いいスミレを見つけました。オトメスミレでしょうか。

4月21日は中禅寺湖北岸と南岸の散策、キスゲ平園地での山頂往復、そして霧降の滝観瀑台周辺散策とひたすら歩きまくりました。1日で35000歩以上と大幅に目標過達です。天気が悪いながらも、アカヤシオ、カタクリ、シロヤシオと早春の花を満喫した一日となりました。

 

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カタクリが満開の霧降高原キスゲ平園地を散策 2021.4.28

2021-04-30 20:21:42 | 栃木県

中禅寺湖畔のアカヤシオ巡りを終えて11時30分に歌ヶ浜に戻ってきました。予想より天気が長持ちしています。午後から南西の風が吹くと日光連山の北東側では雲が切れて青空も期待できそうです。そこで、カタクリが見頃となっている霧降高原へ向かうことにしました。アカヤシオでピンクに染まった山々を見ながら、いろは坂を下り日光市内へ向かいます。

 

東照宮近くの神橋の横で信号待ち。さっそくカメラを取り出しパチリ。

日光市内は新緑が鮮やかです。霧降高原へ向けて標高が上がるにつれ、鮮やかな新緑から、パステルカラー、そして冬の装いとわずか15分の間に季節が2ヵ月ほど逆戻りします。到着した標高1350mのキスゲ平園地では、木々はまだ芽吹いていません。

 

さっそく階段を上り小丸山の展望台へ向かいます。草原ではカタクリの花が満開です。

 

散策路でカタクリを観察。日が陰っていますが気温が高めのため、どの花も半開きでした。

 

さらに階段を上ります。

 

階段脇では可憐なカタクリが咲き乱れます。霧降高原のカタクリの花は、八王子周辺で見るカタクリに比べて若干小ぶりのようです。

 

標高1400m地点のカタクリ

 

可憐な花をズーム

 

さらに階段を上り天空回廊を目指します。

 

標高1450m近くまでカタクリの花が続きます。

 

満開です。

 

最後の登り。昇ってきた1445段の階段の上から振り返ります。

 

標高1580mの最高地点に到着。予想通り雲が切れて青空が広がってきました。

 

正面には雄大な高原山。八溝山や筑波山の山頂も春霞の中からうっすら姿を見せていました。

 

日光市内方面を見下ろします。

 

園地山頂の回転扉から外に出てしばらく歩くと標高1610mの小丸山に到着。正面に赤薙山方面を見渡します。

山頂からの眺望を楽しんでから再び1445段の階段を下ります。

 

レストハウス情報ではアカヤシオが咲き始めたとのこと。少しトレッキングコースを歩いて探しますが、標高1350m付近ではようやく蕾が膨らんできたところでした。

続いて、早春のキスゲ平園地から500m以上下った霧降の滝観瀑台へ向かいます。

 

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アカヤシオを探しに中禅寺湖へ(2) 歌ヶ浜から八丁出島まで散策 2021.4.28

2021-04-29 14:40:37 | 栃木県

菖蒲ヶ浜から千手ヶ浜まで往復8kmの散策を終え、再び歌ヶ浜まで戻ってきました。早朝に中禅寺湖スカイラインから見下ろした八丁出島の先端(寺ヶ崎)までここから歩きます。湖畔に沿って片道2kmはありそうです。先日、下野新聞のネットニュースで中禅寺湖畔のアカヤシオが紹介されていました。イタリア大使館別荘記念公園と八丁出島の間で見られるようなので、期待に胸を膨らませて出発です。こちらの遊歩道では、先ほどと違ってカメラをぶら下げた観光客の姿が見られます。もしかしたらニュースを見て訪れたのかもしれません。

 

朝に比べて雲が厚くなってきました。往復で1.5時間程度。何とか天気はもってくれそうです。ここからイタリア大使館別荘記念公園を経て八丁出島へ向かいます。

 

20分ほど歩くと、下野新聞で紹介されていたアカヤシオの群生スポットに到着。さっそく男体山を背景にピンクの花をカメラに収めます。

 

崖を下って男体山をズーム。

 

日光白根山と湖畔のアカヤシオ

 

残雪の日光白根山をズーム

 

目指す八丁出島が近づいてきました。先を急ぎます。

遊歩道は八丁出島の根元を横切るので、そこから先は半島の中央の尾根道を踏み跡を頼りに進みます。

 

出島の両岸にはアカヤシオが点在しています。

 

こちらは西側です。

 

アップダウンを繰り返し、先端まで来ると石段が現れ、湖畔へ降りることができます。

 

八丁出島の先端(寺ヶ崎)から正面に見る男体山。

 

 

出島の東側のアカヤシオが綺麗なので、ゴツゴツした石を歩いて散策します。湖の先の遊歩道を歩いてきました。

 

 

先ほど紹介したアカヤシオの群生地をズーム。

 

中禅寺湖畔に春を告げる紅色の花です。

 

静かな湖畔です。ここまで来る人は他にはいないようです。足場が悪いので注意が必要です。

 

少し雨がぱらついてきたので戻ることにします。先端まで戻るのは時間がかかるので、ここから崖をよじ登り、尾根道へショートカットします。

 

雨は一瞬で止みました。再びアカヤシオを見ながら歌ヶ浜へ戻ります。八丁出島向こうには社山。

 

再び日光白根山。

 

アカヤシオと男体山。

標高1269mの中禅寺湖畔ではアカヤシオがピークを迎えています。G/W後半には標高1500m前後の社山から半月山、茶ノ木平の尾根道でも一斉に咲き始めるのではないでしょうか。

朝のうち青空が広がっていましたがアカヤシオを見る頃にはどんよりした曇り空となってしまいました。赤い花は青空に映えます。できれば晴天のもとで見たかった。晴れればこんな絶景が広がるはずです。

 

(参考)2018年4月28日のアカヤシオ (明智平からの絶景) 

 

OGPイメージ

アカヤシオが満開の奥日光 2018.4.28 - ウリパパの日記

今日からゴールデンウイークに突入しました。昨夜は夜遅くまで仕事だったので、今朝早く友部のアパートを出発。八溝山でイワウチワを見てから奥日光、...

アカヤシオが満開の奥日光 2018.4.28 - ウリパパの日記

 

 

 

 

 

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アカヤシオを探しに中禅寺湖へ(1) 菖蒲ヶ浜から千手ヶ浜を散策 2021.4.28

2021-04-29 10:12:47 | 栃木県

昨日は休暇を取得して一日早くGWに突入しました。火曜日まで晴天をもたらした移動性高気圧は本州の南東海上に進み高気圧の後面に入ったため、北関東の晴天は朝のうちまで。天気はゆっくり下り坂です。雨が降る心配は無さそうなので、予定通り奥日光へアカヤシオを見に行くことにしました。

5時30分に友部のアパートを出発。宇都宮まで県道を利用し、宇都宮からは時間節約のため日光宇都宮道路でいろは坂へ向かいます。天気は晴れで日光方面の山並みも綺麗に見えています。

 

途中、明智平のロープウエイ乗り場で休憩。正面に男体山がそびえます。

 

振り返るとアカヤシオが山肌をピンク色に染めています。残念ながら4月27日、28日とロープウエイは休業なので、アカヤシオが見頃と思われる明智平展望台へ登ることができません。ロープウエイに沿って登る登山道も閉鎖されているためです。まずは中禅寺湖スカイラインを登り、アカヤシオの開花状況を確認することにしました。

 

その前に歌ヶ浜で休憩して奥日光の山々を展望します。正面には雄大な男体山。残雪はありません。4月25日に開山祭が行われたので、大勢の登山客が山頂を目指しているのではないでしょうか。

 

一方、中禅寺湖の先には日光白根山。

 

男体山とは異なり、残雪が目立ちます。

 

関東最高峰の日光白根山頂をズーム。まだまだ冬山です。

 

中禅寺湖スカイラインを登り、最初の展望台にやってきました。途中、期待したアカヤシオは全く開花していませんでした。3年前の同日に奥日光を訪れた時は、この周辺でもアカヤシオが開花していました。駆け足で春が過ぎ去った下界とは異なり、山では春の訪れがやや遅れているのかもしれません。中禅寺湖畔のサクラもまだ開花していませんでした。

 

八丁出島を見下ろすと、アカヤシオがちょうど見頃のようです。アカヤシオを見るために展望台から山歩きを計画していたのですが急遽予定を変更して、中禅寺湖畔をハイキングすることにしました。まずは中禅寺湖北側の遊歩道へ向かいます。

 

途中、日光二荒山神社中宮祠に立ち寄りお参りします。ここには2年前の秋に訪れているので拝殿だけ訪れるつもりでしたが、、

 

稲荷社の前に黄金のマスの像? " 願いかなえます”  。前に訪れた時には無かったように記憶しています。中禅寺湖のマスにちなんだモニュメントなのでしょうか。。。

 

拝殿にお参りします。

 

境内ではアカヤシオが満開でした。

続いて、菖蒲ヶ浜に車を置き、中禅寺湖の北岸を千手ヶ浜まで往復します。片道4kmほどあります。数年前の6月にクリンソウを見るためにこの遊歩道を歩いたことがあります。事前情報では、赤岩へ向かう途中に湖に突き出た半島がいくつかあり、その付近でアカヤシオを見ることができるようです。

 

しばらく歩くと満開のアカヤシオに出会いました。

 

アカヤシオは春の訪れを告げる花。春一番に咲くツツジで栃木県の県花に指定されています。

 

赤岩の周辺では、アカヤシオの季節が終わると、トウゴクミツバツツジ、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)が見られます。一度その時期に歩いてみたいです。

 

 

湖畔の高台の遊歩道から見下ろすアカヤシオ。

 

可憐なピンクの花です。

 

中禅寺湖畔にひっそりと咲きます。

 

人に出会うことはほとんどなく、絶景を独り占めです。

 

赤岩を過ぎると、アカヤシオの姿はほとんど見かけなくなります。しばらく歩いた栃窪の湖畔から振り返ると、崖の中腹にアカヤシオが自生しているのがわかります。

 

アカヤシオは開花しても、足元には花の姿がほとんどありません。これはスミレの葉でしょうか?

 

5月から6月にかけて中禅寺湖畔や湯ノ湖畔ではアズマシャクナゲが咲きますが、この周辺には見あたらないそうです。日陰が少ないことが理由のようです。

 

日当たりの良い南斜面では、可憐なスミレがちらほら開花していました。種類は分かりません。

 

熊窪にやってきました。目指す千手ヶ浜までもう一息です。

 

菖蒲ヶ浜から45分で千手ヶ浜に到着。正面に男体山がそびえます。

 

山頂をズーム。南斜面には残雪は見当たりません。

 

千手ヶ浜を歩いていると緑に染まった一画がありました。何かが群生しているようです。

 

この花は何?どこかで見た記憶があるのですが思い出せません。ハルトラノオではなさそう。雪解けからわずか、すごい生命力です。

この花の名前はフッキソウ(富貴草)と呼ぶそうです。読者のAちゃんに教えて頂きました。ありがとうございました(5月1日追記)。

千手ヶ浜散策はここで終了。同じ遊歩道を引き返しました。高山、竜頭の滝経由で戻ろうか迷いましたが、天気も悪く、中禅寺湖南岸も散策したいので、帰りはサクサク歩いて戻ります。

続いて中禅寺湖南岸のアカヤシオを見学するため、再び車で歌ヶ浜へ向かいます(続く)

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益子町の鹿島神社を訪れる 2021.2.23

2021-03-02 20:40:14 | 栃木県

1週間前の2/23の天皇誕生日は栃木県まで遠征して早春の花を見てきました。ザゼン草が咲き始めた大田原市から友部のアパートへ戻る途中、益子町に寄り道して鹿島神社を訪れました。鹿島神社は勝負の神様を祀るパワースポット。勝負事の前に全国から「必勝祈願」のお参りやお守りを受ける人が多数訪れるそうです。でも今回訪れたのは勝負事の願いではなく、境内社である八坂神社。ここには疫病退散の神の素戔嗚大神が祀られています。疫病退散の願いを込めての参拝です。

 

まずは益子町の観光案内。鹿島神社は益子駅のすぐ近くの街中にあります。

 

隣接する駐車場に車を停めて鳥居をくぐると、すぐに拝殿となります。

 

鹿島神社の説明がありました。鹿島神社の主祭神は武甕槌命(たけみかづちのみこと)。神代の昔、天照大御神の命を受けて経津主命と共に出雲の国に天降りし、大国主命との話し合いにより国譲りの(日本の国を一つにまとめる)交渉を成功。その後、日本中を歩き最後に関東地方の開拓と鎮撫に活躍した神様です。

HPから神社の由緒・沿革を引用しておきます。
仁明天皇の承和十二年九月二十八日の創建とされます。大永、永禄年間に宇都宮盛綱、宇都宮広綱などが守護職と称して慶長九年には徳川家康より祭祀料として黒印を付せられ、慶安元年九月に三代将軍徳川家光より社領七石の朱印を賜りました。明治十年には社格村社に加列せられ同十二年に社殿を再建しましたが、大正四年一月に大火に遭い現在の社殿は昭和二年十月四日に再建されました(引用終わり)。

 

現在の社殿は昭和2年に再建されたものです。朱塗りは色鮮やかなので、近年塗り替えられたみたいです。

 

拝殿にお参りします。

 

鹿島神社の扁額です。

 

正面には木彫りの鹿が飾られています。神使のシカですね。

 

拝殿左手には酒樽。益子の地酒のようです。

 

拝殿左手前には陶祖神社。陶祖・大塚啓三郎氏の頌徳碑は陶芸の神として祀られています。

 

拝殿左側には八坂神社。八坂神社の行事として、毎年7月23~25日に祇園祭が開催され、中日には関東三大奇祭といわれる御神酒頂戴式が行われます。そして八坂神社には疫病よけの大神と伝わる素戔嗚大神が祀られています。

 

鹿島神社には見当たらなかった狛犬が八坂神社前にありました。向かって右手の阿形。

 

向かって左手の吽行。脚の下に子狛?

 

拝殿には新型コロナウイルス/疫病退散と書かれていました。ここにもお参りしておきました。

 

せっかくなので、疫病退散を願い御朱印を購入しました。素戔嗚大神の姿は迫力あります。

 

他にも益子で寄りたい場所がありましたが、あまり欲張らずに15時前にアパートに戻りました。そして買い出しと不動産屋への届け物(新しい車の車検証コピー)のついでに、目標の13500歩(前日未達分の1000歩含む)達成するために友部の町を歩いてきました。

 

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大田原市金丸緑地のザゼンソウ群生地 2021.2.23

2021-02-24 20:22:25 | 栃木県

栃木市の四季の森星野でセツブンソウ群生地を見学後、大田原市を目指します。時間節約のため栃木ICから那須塩原ICまで東北自動車道を利用、80分程度で目的の金丸地区に到着しました。

 

大田原市の案内版です。友部のアパートから那須や塩原方面へ向かうときには大田原市を通るので見慣れた光景が広がります。昨日の目的地である金丸地区は那須与一の里から2kmほど離れています。そこには座禅草群生地があります。

 

金丸緑地環境保全地域に指定されています。この地域は伏流水が湧出する湿地となっていて、大規模なザゼンソウの群生が形成されています。

 

駐車場に車を停めて保全地域へ向かいます。

 

ザゼン草群生地に到着。

 

大田原市教育委員会の案内版を紹介しておきます。ザゼン草の開花期は2~3月。期待がもてます。

 

木道の両側が湿地となっていてザゼン草が群生しています。

 

さっそく見つけました。ザゼン草は葉が伸びるより前に開花します。紫色のドームは花を守る苞で、内側の黄色い卵球形のものが小さな花の集まりです。

 

こちらは咲き始め。

 

 

花の形がザゼンを組む僧の姿に見えることが名前の由来となっています。

 

開花時期に花の部分が発熱するそうです。

 

地元の環境保全団体の尽力により、ザゼン草群生地及び周辺の環境保全が保たれています。

 

保全区域の近くには小川が流れています。その先には広大な畑が広がります。

 

現地でパンフレットを頂きました。ザゼン草群生地は昭和47年に大田原市の天然記念物に指定されました。開花株数は年によりバラツキがあり、多い年は200~300株見られるようです。昨日はまだ咲き始めで、木道から見られる花は30株程度でした。今年は雨が少なく乾燥気味なので生育が遅れているのかもしれません。雨や雪が多くなる3月になると花数も増えていくのではないでしょうか。

 

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栃木県星野のセツブンソウ群生地 2021.2.23

2021-02-23 20:45:30 | 栃木県

早朝に大洗海岸で日の出を拝んでからアパートに戻り、朝食をとりながらどこへ行こうか検討を重ねました。昨日は筑波山登山を計画していました。しかし花粉が大量に飛散しているのに加え、季節風が強まりそうな気配。急遽、栃木県方面へ行先を変更。早春の花を見に行くことにしました。

まず向かった先は栃木市の星野町。目的はセツブンソウの群生地です。2月下旬から3月上旬が見頃との情報なので、暖冬の今年はちょうど見頃と予想しました。時間節約のため、友部から北関東自動車道を利用し栃木ICで降り、県道32号を北西へ向かいます。アパートから1時間かからず、10時前に現地に到着しました。

 

四季の森星野は栃木市と佐野市の境にある標高600mの三峰山の麓に位置します。県道沿いにあるのですぐにわかりました。

 

ロウバイの花が満開です。

 

東向きの斜面には数多くのセツブンソウが群生していて、一帯は緑地環境地域として保護されています。

 

セツブンソウの自生地は全国的にも珍しく規模は日本一。北限の自生地と言われています。

 

セツブンソウは石灰質の土壌を好みます。佐野市北部のこの一帯にはサンゴ礁の周辺で堆積した石灰岩地域が広がり、かつて佐野は石灰石工業で栄えた町です。関東地方では秩父近辺も石灰岩で知られていて、やはりセツブンソウの群生地があります(訪れたことはありません)。

 

先日片倉城跡公園で見たセツブンソウよりも花が大きく、2cm近いサイズの花も咲いていました。

 

斜面一帯に咲き誇ります。

 

ロウバイに加え、紅白の梅もそろそろ見頃のようです。

 

星野緑地環境保全地域の説明がありました。3月にはキバナノアマナやヒメアマナも見られるようです。

 

福寿草も開花していました。気温は14℃近くまで上がっていますが季節風が強く寒さを感じているのでしょうか。全開にはならないようです。

 

セツブンソウと福寿草のツーショット。ちょっとピンボケです(コンデジでは撮影が難しい)。

 

こちらのほうが見栄えがよさそうです。

 

見上げるとロウバイの黄色が青空に映えます。

 

木の下の斜面はセツブンソウで埋め尽くされています。

 

紅白の梅も5分咲き。

 

 

太陽をたっぷり浴びて満開のセツブンソウ。

 

マンサクも満開でした。

始めて訪れた四季の森星野。セツブンソウの群生は見ごたえありました。午後になると日が陰ってしまうので、訪れるなら午前中がおススメです。

北西から季節風が吹き付け、花粉も大量に飛散しているようです。1時間ほど散策して車へ戻り、次の目的地である大田原市へ向かいます。

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塩原から五十里湖へ 2020.11.3 

2020-11-04 21:37:08 | 栃木県

高原山周辺では昼前から雲が多くなってきました。雨を降らせるような雲ではありません。天気は午後ももちそうなので、ハンターマウンテン塩原から西に5kmほどのところに位置する五十里湖へ向かいまいます。距離は近くても標高1200m前後の山に遮られるため大きく北側へ迂回します。日塩もみじラインを北上して中塩原へ降りてから国道400号で尾頭トンネルを抜けて上三依塩原温泉口へ向かい、そこから会津鬼怒川線沿いに会津西街道(国道121号)を南下。20kmを超えるルートとなります。

 

ハンターマウンテン塩原のゴンドラ乗り場の標高は1100m前後です。カラマツの黄葉がまだ残っています。

 

スキー場から日塩もみじラインへの出口付近は、もみじのトンネル。

中塩原にかけて標高が下がるにつれ紅葉が鮮やかさを増します。そして国道400号沿いの周囲の山々は黄金色に染まっていました。

 

会津鬼怒川線(野岩鉄道)の上三依塩原温泉口駅前の駐車場に立寄りました。標高は約700m。曇り空の中でもイチョウやもみじの紅葉が鮮やかです。

 

駅舎をズーム。ここから五十里湖まで鉄道沿いに10kmほど南下します。

 

五十里湖にかかる橋を渡った先に道の駅(湯西川温泉)があります。ここでトイレ休憩としました。正面は五十里湖。湖面の標高は586mです。五十里湖は鬼怒川支流の男鹿川をせき止めて造られたダム湖です。

 

北西には五十里湖北岸の高瀬山(1277m)。五十里湖の上流に目指す湯西川ダムがあります。ここから3kmほど先となります。

 

湯西川ダムに到着しました。鬼怒川水系の4ダム(五十里ダム、川俣ダム、川治ダム、湯西川ダム)の1つで、その中で最も新しくできたダムです。1982年に着工し2012年に完成。

 

先週末に訪れた川俣ダムや川治ダムのアーチ式コンクリートダムと異なり、重厚な重力式コンクリートダムです。堤高119m、堤頂長は320mあります。

 

堤頂から見る湯西川湖と周囲の山並み。栃木県の最北部となります。

 

 

下流の五十里湖方面を見下ろします。

 

ダムの下から見上げるとこのように見えるようです(左側)。右側は川治ダム。

続いて鬼怒川4ダムの最後に残った五十里ダムへ向かうため、国道121号へ戻り3kmほど南下します。

 

五十里ダムに到着しました。4ダムの中で最も古く、1941年(昭和16年) に着工、1956年(昭和31年)に完成。大規模ダムの草分けで完成当時は日本一の高さを誇ったそうです。この五十里ダムが完成した翌年に、鬼怒川支流の川俣ダムの工事が始まりました。

 

資料館に鬼怒川水系ダムの位置関係を説明するパネルがありました。鬼怒川を堰き止めた川治ダムの上流に川俣ダム、男鹿川を堰き止めた五十里ダムの上流に湯西川ダムが位置します。先週金曜日と昨日で4つ全てまわったことになります(川治ダムは以前訪れているので、ちらっと見ただけです)。

 

この五十里ダムと川治ダムは山一つ隔てて隣接していて、両ダム間は導水路トンネルで結ばれ、効率的な水運用が行われているそうです。

 

堤頂からダムの下流を見下ろします。数km先は川治温泉街になります。五十里ダム本体は堤高は112m、堤頂長は267mと湯西川ダムよりも若干コンパクト。ダム湖も規模は、流域面積271.2km2、有効貯水容量4600万m3と湯西川ダム(102km2, 3000万m3) よりも大きめです。

 

利水放流設備から勢いよく放水されていました。

 

雲が途切れて五十里ダム周囲に日があたり、紅葉の木々が映えていました。

 

紅葉に包まれる五十里湖。

10月の那須岳に始まり、先週から2回に分けて栃木県北部の紅葉を巡ってきました。魅力度ランキングで最下位に転落してしまった栃木県。自然豊かで紅葉が続く山々を見ていると何故?という疑問を抱かずにはいられません。しかも、これからは日光市街地も紅葉に包まれ大勢の観光客でにぎわうでしょう。

栃木県の応援は早春の花やシロヤシオの季節まで中断します。これからはアパートから比較的近い茨城県北部を中心に巡っていくことにします。11月は紅葉シーズン、そして12月~1月は霞ヶ浦のダイヤモンド富士や大洗磯前神社のダルマ朝日、筑波山からの眺望、今冬は寒くなりそうなので袋田の滝の全面氷結や久慈川のシガ出現に期待したいですね(おしまい)。

 

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龍王峡から紅葉の日塩もみじラインへ 2020.11.3

2020-11-03 20:57:58 | 栃木県

今日は祭日のため会社はお休み。茨城県では早朝まで雨が残り、終日曇り空となりそうです。久しぶりに大洗港か那珂湊へ釣りへ行こうと考えていたのですが、休日は親子連れでとても混み合うそうです。そこで、急遽予定を変更して、先週金曜日に続いて栃木県へ紅葉を見に行くことにしました。栃木県の北部まで足を延ばせば、低気圧通過後の下降気流により雲が切れ、寒気が入り始める昼頃までは青空も期待できるのではないかと予想。行き先は紅葉が見頃を迎えた日塩もみじラインとしました。

7時過ぎに友部のアパートを出発。笠間、益子から国道121号、国道4号、国道119号を経由し、鬼怒川の龍王峡へ向かいました。天気は宇都宮まで曇り空。鬼怒川温泉から北側には青空が広がり、高原山の姿も見ることができました。予想通りです。

 

日塩もみじラインには毎年訪れています。しかし、いつもは塩原から南下するため、龍王峡は素通りしていました。今日は逆コースです。時間はたっぷりあるので龍王峡に立ち寄ってみました。

 

鳥居をくぐり、渓谷へ向けて下ります。

 

最初に見えてきたのは虹見の滝。落差は20m程度でしょうか。虹の姿は見られませんでした。先にちらっと見えるのが虹見橋です。

 

虹見橋に到着。渓谷の周囲の紅葉が見頃を迎えています。

 

橋の上から下流を眺めます。龍王峡は川治温泉と鬼怒川温泉の間に約3キロ続く景勝地です。龍がのたうつような迫力ある景観は2200万年もの昔、海底火山の活動によって噴出した火山岩が鬼怒川の流れに侵食されてできたと言われています。

 

上流側の眺望。700mほど上流のむささび橋までの巡回コースがあるようですが、今日はここで折り返すことにしました。

 

龍王峡から日塩もみじラインを登ります。紅葉の中のドライブが続きます。

 

真っ赤に色づいたモミジ。

 

今が紅葉のピークです。正面の山は高原山南部の西平岳か中岳あたりでしょうか。

 

 

富士見台展望台までもみじのトンネルが続きます。

 

富士見台の展望台です。日光連山は雲の中。栃木県と群馬県の県境の山々が見えています。天気が良いと、ここから富士山を遠望することができます。

 

峠の茶屋のモミジが真っ赤に色づいています。午前中は山の影に入るため、午後にならないと日が当たりません。

 

大きいもみじを「思いもみじ」、小さいもみじを「思われもみじ」、大小合わせて「寄り添いもみじ」と呼ばれているそうです。

 

近くの橋の先には、真っ赤に色づいたももじの大木がありました。

 

せっかく訪れたので、ハンターマウンテン塩原でゴンドラに乗り、明神岳へ登ってみました。カラマツの黄葉を見下ろしながらの空中散歩。

 

山頂駅からの絶景。

 

日光連山展望台から見る釈迦ヶ岳(左)と鶏頂山(右)。今年の5月末に釈迦ヶ岳に登ったことを思い出しました。

 

関東平野展望台にやってきました。釈迦ヶ岳から剣が峰へ続く稜線。

 

北東には前黒山。

 

那須の茶臼岳は雲の中です。

 

山頂の遊歩道を一周してきました。

 

正面に日光連山。男体山から女峰山、帝釈山までは雲の中。太郎山と日光白根山が姿を現しています。

 

日光白根山をズーム。10月中旬に冠雪が確認されていますが、昨夜の暖気と雨で溶けてしかったのかもしれません。

 

山頂駅からカラマツの黄葉を見下ろします。

 

再びゴンドラに乗り、カラマツ林を下ります。

 

センターハウスに戻ってきました。

昼前から雲が広がり日差しが遮られるようになってきました。天気の良い午前中に今日の目的を達成できたので、午後は会津西街道を南下して、湯西川ダムと五十里ダムを見学することにしました(続く)

 

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紅葉の日光へ(3) 川俣ダムを訪れる 2020.10.30

2020-11-02 20:52:11 | 栃木県

霧降高原のきすげ平から大笹牧場を経由して県道23号線へ下り、鬼怒川沿いに上流へ向かいます。標高1000m前後の紅葉は今が盛り。周囲の山々の色づきは見事でした。パーキングエリアが無いことや先を急いでいたため、休憩無しで川俣ダムへ向かいます。

 

瀬戸合トンネルを抜けて川俣ダム方面へ右折、まずは瀬戸合見晴休憩舎「見晴茶屋」に向かいます。周囲の山々の標高は1200m前後ですが、既に紅葉は終わっています。冷たい風が吹き、時々にわか雨がぱらついてきました。見晴茶屋はお休みで、ここからダムに下りることができないため、ダムの駐車場に移動します。

 

駐車場から5分ほど下ると川俣ダムに到着。川俣ダムは、鬼怒川改修工事の一環として計画され、昭和41年に完成した鬼怒川の最も上流に位置します。洪水による下流河川のはんらんを防ぐための洪水調節、農業用水の供給、発電のためにつくられた、アーチ式コンクリートダムです。現在補強工事が行われている様子です。

 

補強工事の説明がありました。アーチ式ダムでは、ダム湖の水圧を受ける岩盤をアンカーで補強して安全性を確保している。川俣ダムでは完成から半世紀以上が経過したため、予防保全の観点から既存アンカーの間に更新アンカーを打ち込み、岩盤を補強する工事(岩盤PS工法)が行われています。岩盤を所定の深さまで削孔し、PC鋼より線などを挿入して、プレストレスを導入し、岩盤を緊結一体化する補強工法です。 

川俣ダム正面の岸壁に架けられた吊橋「渡らっしゃい吊橋」を渡ることができるようなので、瀬戸合峡遊歩道を10分ほど歩きます。100段以上の階段の上り下りが続きます。

 

最後の下りでダムと吊橋が見えてきました。ダムの補強工事部分に作業員が見えています。

 

吊橋に到着。瀬戸合峡の紅葉がきれいです。

 

アーチ式ダムを正面から見ることができます。型式はアーチ式コンクリートダム 、地質は石英粗面岩質熔結凝灰岩 、堤高117.0m、堤長131m(天端部)、厚さは上部3m、下部12m、総貯水容量は8760万m3あります。ダムの上にはロープウエイが掛けられ、補強工事用の資材が対岸へ運搬されていました。

 

ちょうど工事用の資材が先ほど見えた対岸へ向けて運搬されていくところです。

 

吊橋の先は行き止まりです。対岸から振り返ると目の前に日光の山々がそびえています。左のピークが女峰山、右のピークは帝釈山です。この2つのピークは1kmも離れていないため、遠くから見ると山頂を識別するのが難しい山なのです。

川俣ダムの先には、川俣大橋、川俣温泉などの観光地がありますが、紅葉は既に終わっていそうなので、ここで引き返すことにします。

 

標高800mまで下ると鬼怒川(瀬戸合峡)沿いの紅葉が鮮やかさを増します。

 

日向地区(野尻公園)で正面の青空の中に虹が出現しました。偶然駐車エリアがあったので車を停めてパチリ。上空は青空ですが風上には積雲があり、雨粒が強風に運ばれてきたのでしょう。珍しい現象です。

 

紅葉の山にかかる虹

 

さらにズーム

 

近くの公園の紅葉が鮮やか。手前は鬼怒川です。

 

先を急ぎます。トンネルの先は川治ダム。正面の山は標高1000mで紅葉が始まっています。

 

川治ダムにちょっと寄り道。川治ダムは、利根川総合開発の一環として鬼怒川に計画され、昭和45年に工事が始まり、昭和58年に完成したアーチ式コンクリートダムです。この型式では国内で第4位の高さ(堤高140m) を誇ります。日没が早くなり、日が陰ってきました。 川治ダムは一度見学したことがあるので、駐車場からちらっと眺めるだけにして、栃木県の紅葉巡りはここで終了としました。

先日発表された魅力度ランキングで、不動の茨城県に代わり栃木県が最下位の栄誉に輝いてしまいました。栃木県は海には面していませんが、世界遺産のある日光や、奥日光、塩原、那須といった豊かな自然に恵まれていて何故?という印象です。今後は、地元(単身赴任先です)茨城県と共に栃木県も応援していくことにします。(終わり)

 

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紅葉の日光へ(2) 霧降の滝から霧降高原へ 2020.10.30

2020-11-01 11:23:48 | 栃木県

奥日光から日光へ戻り、霧降高原へ向かいます。まず訪れたのは霧降の滝。駐車場の標高は764mで、周囲の紅葉は色付き始めです。駐車場から10分ほど歩くと正面に霧降の滝が姿を現します。霧降の滝は、華厳の滝、裏見の滝に並ぶ日光三名瀑の一つ。滝は上下二段になっていて、合わせると高さが75mになります。

 

終盤をむかえた奥日光の紅葉はくすんだ色合いでしたが、こちらは色付き始めで、黄緑、赤、黄のコントラストが鮮やかです。

 

下段の滝をズーム。

 

上段の滝です。

霧降の滝を見てから、さらに霧降高原道路を登り、標高1350mの、きすげ平園地に到着しました。今年の7月9日にニッコウキスゲを見に来て以来です。11時過ぎに到着したとき上空には鉛色の雲が広がっていました。しかも周囲の紅葉は既に終わっていましたが、1445段の階段を上り標高1582mの小丸山展望台まで往復してきました。下山してからレストハウスで昼食をとっていると、雲の湧き方が弱まり、風向きが変わった影響も重なり雲が切れて青空が見えてきました。せっかく来たので、もう一度1445段の階段を上ることにしました。

 

僅かに残った紅葉の中を登ります。青空に映えます。

 

階段の上から振り返ります。サクサク階段を上ります。

 

草原の中の階段をサクサク上ります。

 

この草原はスキー場として使われ、霧降高原スキー場と呼ばれていました。1965年にオープンして2003年まで38年営業されていました。

 

ひたすら階段を上り続けます。再び振り返ると正面には高原山。この周辺は、7月にはニッコウキスゲが咲き乱れていました。

 

上から見下ろすと、駐車場の周囲はカラマツの黄葉におおわれています。

 

出発地点をズーム。

 

20分ほどで標高1582mの小丸山展望台に到着。気温はわずか2℃。これは1回目に登った時の気温で、昼食後に登った時は5℃まで上昇していました。

 

眼下には栃木県から茨城県の平野部が広がります。

 

高原山をズーム。右側のピークは釈迦が岳。左側が鶏頂山。その奥には明神岳と前黒山。手前の月山の左には栗山ダムを見下ろします。

 

高原山の右奥には、八溝山と高笹山。

 

小丸山展望台から先には登山道が続いています。

 

きすげ園地の回転扉から外に出てしばらく歩くと標高1610mの小丸山に到着します。7月もここまで来ました。この先赤薙山にかけての稜線が続きます。

 

赤薙山南東斜面の黄葉を見下ろします。

 

 

疎らに残る紅葉です。

再び雲が広がってきたので、1445段の階段を下り、霧降高原道路を北へ向かいます。

 

標高1300m~1400mの快適なドライブが続きます。途中パーキングエリアで休憩。正面に高原山と栗山ダムを望みます。小丸山展望台からの眺望とほぼ同じアングルです。

北側の空は積雲におおわれていますが、天気の大きな崩れは無さそうなので、予定通り川俣湖目指して北上することにしました(続く)

 

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