昨日は茨城県での在宅勤務を早めに切り上げ、15時30分過ぎにアパートを出発。この冬初めての茨城県からのダイヤモンド富士を見に行きました。気象衛星画像を見ると、東京東部から、千葉、茨城県境付近に寒気流入に伴う積雲が発達していますが、道志や山梨県方面には雲がありません。積雲の下から日没直前にダイヤモンド富士が見えるのではないかと判断。当初は行方市の羽生地区へ行こうと考えていました。しかし、ダイヤモンド富士が見られる北限に近い鉾田市の子生、あるいは玉田地区から狙ってみたくなり、国道51号沿の鉾田市へ向かうことにしました。
富士山からどれだけ離れているかを示したのがこの地図です。いつもダイヤモンド富士を観察するのが霞ヶ浦の東岸。そこからさらに20kmほど東北東へ進み、太平洋の鹿島灘近くの国道51号線沿い、涸沼の少し南の橙色で〇を付けたあたりです。富士山からは190km離れています。
上が拡大図です。青色の線が冬至の日にダイヤモンド富士が見られる中心線です。つまりダイヤモンド富士が見られる北限となります。玉田地区の、とちぎ海浜自然の家からダイヤモンド富士が見えるという情報を以前、新聞か雑誌で読んだ記憶があります。その近辺の地平線が見える地域からはダイヤモンド富士が見られそうです。実は2016年12月17日に、玉田の少し南の子生地区から、ダイヤモンド富士直後の富士山のシルエットを見て本ブログで報告したことがあります。その時はコンデジしか持ち合わせていなかったので、太陽の輪郭を捉えることができませんでした。今回はそのリベンジを兼ね、6年前の記憶を頼りに出かけることにしました。さらにストリートビューを使って入念に事前調査。富士山の方角の地平線に防風林や丘陵などの障害物がないことが条件です。近くにビニールハウスが並んでいても障害になります。調査の結果、橙色の〇印あたりがベストと判断。さっそく鉾田市へ向かいます。
アパートから45分。日没10分前に現地に到着。想定通り、千葉茨城県境には積雲が出ています。その下側にきっち富士山が現れるはずです。ちょうど防風林が低くなった辺りです。右手前に見える車はマイカーです(笑)。畑のあぜ道からの撮影です。
日没直前、積雲の下から太陽がぼんやりと姿を見せます。うーん、ちょっと不安。
しばらくすると、丸い太陽が現れました。想定通りです。
富士山の左肩のシルエットが見え始めました
太陽に比べて富士山が小さいので、富士山を包み込むように太陽が沈んでいきます。
190km先のダイヤモンド富士
山頂のシルエットが肉眼でもはっきり見えます。
ちょうど真ん中に包み込みます
トリミングします。電線が邪魔ですね。贅沢言えません。
右肩にゆっくり沈んでいきます
これだけ距離があると、ころころダイヤにはなりません
北側の裾野に沈んでいきます
富士山の影が見え始めました
最後の輝き
富士山の影が三重になって伸びてきました。こんな三重富士は初めてです。
影が成長します。
富士山の影が雲とつながってしまいました。赤く燃える空に190km先の富士山のシルエットと影が浮かびます。
ついに念願叶い、北限近くの場所からダイヤモンド富士の撮影に成功しました!
周囲にはカメラマンどころか誰も人がいません。500mほど先にビニルハウスの周囲で2名農作業をしているだけです。ここまでダイヤモンド富士を撮影に来る人などいませんよね。。。
次は東端の銚子あたりから狙ってみたいですね。千葉県のほぼ最南端からの撮影には成功しています。