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山頂から出発した自然林遊歩道散策は、林道鹿ノ又線の終点にやってきました。ここからは沢歩きと尾根登りとなります。山頂からここまで全く人の気配がなく、心配された熊との遭遇もありません。途中、青空が広がった時間帯もありましたが、再び厚い雲に覆われ、冷たい風が吹き降りてきます。
ヨゴレネコノメソウの群生
日陰のニリンソウは開花を渋っています
ハナネコノメは終盤
ハルトラノオは満開。林道の斜面でもたくさん見かけました。
日当たりのよい場所ではニリンソウが開花。ミドリニリンソウを探す余裕もなく先を急ぎます。
気温が低いためキキザキイチゲは咲き渋っています
いよいよここから尾根歩きです。正式な遊歩道?はもう少し沢を上ってから右手に登るルートのように記憶していますが、案内が全くありません。そもそも遊歩道は名ばかりで、道を知らないと歩いてはいけない地域のようです。
しばらくはカタクリの中を緩やかに登ります
日が差せば一気に開花しそうです
しばらく斜面を上るとイワウチワの群生地が現れます。ちょうど満開のようです。
見事な群生です。4月上旬に訪れた那珂川町富山のイワウチワに比べると八溝山のイワウチワは一回りサイズが小さいです。
斜面に群生して咲きます
淡いピンク色のイワウチワ
上を見上げると、斜面をびっしり埋め尽くしています
この花は斜面の下側を向いて咲くため、下側から見上げると見ごたえあります
再び濃いピンクの花
標高差50mにわたり咲き続けます
まだまだ続きます。昨年も満開だったように記憶していますが、花の密度、数ともに昨年を大きく凌駕します。
稜線の両側に咲き乱れます
際限がないので、これで打ち止めとします。
イワウチワの群生を抜けると、再び笹に覆われます。途中倒木がありました。
ここで斜面に沿って山頂へ登ります。踏み跡は全くありません。膝から腰の高さの笹をかきわけ、記憶を頼りに進みます。途中倒木があり、その場所では迂回が必要です。倒木処理で木や枝が積み上げられているからです。
ようやく遊歩道の終点に到着です。この遊歩道は、数回歩いた経験がないと、ちょっと無理そうです。今回も数回軌道修正が必要となりました。
山頂へ向かう林道沿いに咲いていたカキドオシ
富士見ヶ丘駐車場から林道を直進し、カタクリの花が群生する登山道を山頂へ向かいます。
薄日が差しても気温5℃では花が開きそうにありません。
山頂直下で見かけたヒゲネワチガイソウ。花びらは5枚です。
こちらは花びらが6枚のヒゲネワチガイソウ
こちらは花びらが7枚。
花を探しながら、再び山頂に到着したのは10時過ぎです。出発してちょうど2時間30分です。午後からオンライン会議が予定されているので、途中どこにも寄らずにアパートへ戻ることにしました。
途中大子町の国道118号で見かけた山の斜面に彩られた”大"の文字。山桜が咲く今の時期しか見られない春の景色です。
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