ウリパパの日記

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西日本を記録的寒波が襲来中 2016.1.24

2016-01-24 17:54:14 | 自然
西日本上空に非常に強い寒気が流れ込み、大荒れの天気となっています。北緯30度より南の地域まですっぽり寒気に覆われ、正午の気象衛星の画像を見ると、冬型特有の筋状の雲が南西諸島から台湾まで噴き出していることが分かります。沖縄でも雪が観測されるのではないかと昨日からネットで騒がれていますが、奄美大島の名瀬測候所で午後1時過ぎにみぞれを観測したと発表がありました。みぞれは雪に含まれるので、奄美大島では1901年以来115年ぶりの降雪の記録となります。


正午の天気図を見ると、日本海の低気圧の後面に寒気が押しよせ、等圧線が北緯25度まで縦に走っている様子がわかります。850hPa(上空1500m)で-6℃の寒気が南西諸島から台湾付近まで南下しています。このため山陰から九州、沖縄では記録的な低温となった所が多くなっているようです。午後3時現在の積雪は輪島市で58cm、長崎市では観測史上最多の15cm(午後5時現在17cm)、鹿児島市では10cmを観測しています。


こちらは鹿児島県出水平野のライブカメラの様子です。越冬のために渡来している一万羽を超えるツルたちは、この寒さと雪に戸惑っているのではないでしょうか。


16時現在の日本列島の気温分布です。気温は5度を超えているのは寒気の影響を受けていない関東地方と南西諸島のみで、西日本から日本海側、北海道にかけては氷点下の地域が広がっています。

関東地方では西風が強いものの気温は5~6℃まで上がり、日中の寒さはそれほどでもありませんでした。八王子の気温は最低気温-2.7℃、最高気温6.1℃でした。夕方から風向きが西南西から北西と北寄りに変わり、フェーン現象も収まってきたため気温が急降下しています。既に1度前後まで冷え込んできました。風が収まると明日の朝は今年一番の冷え込みとなりそうです。  

(1/25追記)
昨日から今朝にかけて、西日本や南西諸島を中心に記録的大寒波に見舞われました。昨日の奄美大島に続き沖縄の名護と久米島でみぞれを観測。沖縄本島でのみぞれは観測史上初めて、久米島では1977年に続き2回目となります。先ほどニュースステーションで台北近郊(山岳部)の降雪の様子が放映されていました。

気象庁のHPで観測史上1位の記録一覧が開示されています。最低気温1位の記録を更新したAMEDAS観測地点は、沖縄で8地点、鹿児島県11地点、宮崎県3地点、熊本県9地点、佐賀県2地点、長崎県3地点、福岡県5地点、岡山県1地点、和歌山県2地点、兵庫県、福井県、岐阜県、愛知県、長野県各1地点にのぼっています。沖縄県では渡嘉敷3.7℃、糸数4.1℃など標高の高い地点を中心に5℃を下回り、大雪に見舞われた鹿児島県では、大口で-15.2℃を筆頭に3地点で-10℃を下回る異例の寒さです。九州地域全般で-7℃~-10℃を観測し、関東地方よりも厳しい寒さに見舞われています。

日本海上空には5500m付近で-42℃以下の寒気が南下してきたので富士山頂の気温に注目していました。午前2時に-32.1℃を記録しましたが、この程度の低温は毎年観測しているのでそれほど珍しいことではありません。また長野県の標高の高い菅平、野辺山で-25℃を下回るのではと期待されましたが(表現不適切ですが)、菅平で-24.7℃、野辺山で-24.1℃どまりでした。佐久市で-15.5℃、軽井沢で-15.1℃を観測していて、放射冷却がきく今夜はさらに冷え込むかもしれません。関東地方では記録的ではありませんが今年一番の寒さとなり、宇都宮で-6.2℃、甲府で-7.4℃を観測、東京近郊では北の丸公園で-2.6℃、八王子-6.2℃、青梅-8.4℃、海老名-7.1℃を観測しています。

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