ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

この世で最高で最後の楽園・レインフォレストワールドミュージックフェスティバル2009

2009-07-17 12:54:30 | 音楽
マレーシアは古代ジャングルで有名なボルネオ島で行われたワールドミュージックの祭典 「Rainforest World Music Festival 」へ行って来ました。


夏のイベントとしては、2年間お休みのシンガポールWOMADもよかったけど、このレインフォレストは、いつも同じような輩(よく見かけるヒッピーもどきに対しては、嫌悪すらもよおすのです。彼らの多くって、ヒッピーの弱点だけ引き継いでいるんですもの)が集まるような日本のロックフェスとは違い、様々な国籍、様々な年齢、様々な人種が共存する、まさにマレーシアの社会のような素晴らしいものでありました!

まことに残念なことに、日本人代表ミュージシャンの参加はなし。しかし、代表を出せないところが日本の悲しい現実。音楽で「これぞジャパンの音」と世界に誇れるもののなさ加減といったら悲しい限り。お隣の韓国や中国は元気がいいのにね。
そして、観客にも日本人は一人も見かけませんでした(これは気楽)。
日本はアジアの中で、もう終わった国なんでしょうかね~


個人的には一番盛り上がったモロッコの「OUDADEN」


モロッコの複雑なリズムで、周りのマレー系や中華系やインド系のマレーシア人が踊るのが妙な感じ。
こちとら唯一の日本人
「おうどん♪、おうどん♪」
とカルカベの揺れるリズムで頭振ってたら、いつの間にかトランス状態、お迎えがきちゃいました!

そして大トリの「ZAWOSE FAMILY 」

タンザニアの人間国宝ともいわれた音楽家故フクウェ・ザウォセの後継者たち。
ここの三人娘の凄さには、観客全員おったまげ。そのクレイジーぶりはワークショップの時から突出していました。
声を出さずにはいられない、太鼓を叩かずにはいられない、お尻を振らずにはいられない!ないないないの止まらない!!

いま、すべての人種起源であるアフカ大陸の音楽家から目が離せません。


この三日間のフェスが開催されたのは、ボルネオ島の垢ぬけた町・クチンからシャトルバスで1時間ほど行ったジャングルのリゾート地。
緑あふれるジャングルの中の湖畔の周りに、昔ながらの原住民の木の建物がぐるりと建っていて、普段は民俗村として観光名所となっているところです。いろんな居心地の良い場所や、美味い飯、ビールがあり、みんなステージに張り付きっぱなしというのでなく、自由にくつろげる環境でありました。
メインのライブは日没後から深夜12時まで。ステージは、2ステージが順番に途切れることなく続きます。
しかし、様々なところに大きなスクリーンがあり、疲れたらゆっくり椅子に座って屋台の旨い飯食いながら音楽を楽しめます。リタイア組の西洋のおじさんおばさんも多くステージ以外のエリアはリゾートの延長のような雰囲気。

このイベントで、一番のうれしい出し物は、午後から3か所で3回行われるワークショップ。


それぞれテーマがあって(ダンス、女性の声、弦楽器、ジプシージャム等)出演する様々な国のメンバーがソロ演奏後、大勢でセッションするという、ここでしかありえないお宝ものの場面の連続でした。も~う、それらは夜のメインのライブより強烈、面白かったです。

出演者は以下、
INTI ILLIMANI - Chile
RED CHAMBER - Canada/China
AKASHA - Malaysia
POUM TCHACK - France
LAN-È TUYANG - Sarawak
ZAWOSE FAMILY AFRICA- Tanzania
NMOANA & THE TRIBE – New Zealand
NOREUMMACHI– Korea
JOUHIORKESTERI – Finland
MUZSIKAS – Hungary
JEFF & THE VIDA BLUEGRASS BAND – US
DAZKARIEH – Portugal
OUDADEN – Morocco
ASIKA - Malaysia
SEKAA JAYA JENGGALA – Indonesia
THE ST. NICHOLAS ORCHESTRA - Poland


ところで、今回4泊お世話になった民宿?Fairview。
会場近くのリゾートホテルはあほみたいに高く、連泊強制だったのでクチン市街にしました。宿は街からテクテク丘を登った緑の公園の中にあり、環境ばつぐん。沖縄のおばハンみたいな中華系の老夫婦がやってるG.H.です。歴史的建物が2003年に宿として生まれ変わったようです。ここで、運よく1、2日目のレインフォレストの前売りを手入。

日本のそこらの家より広いお部屋。開閉式の窓の数の多いこと。また、レインフォレストに来たらここに泊まるですよ。


若い人が経営するバックパッカー向けのゲストハウスと違い、どこかゆるい空気が流れていて居心地もばつぐん。


余談ですが、成田⇔クアラルンプール往復がベトナム航空でなんと2万8千円(八重山行くよりはるかに安い)、クチンまではエアーアジアで数千円だったんです。
旅程が詰ってるんで、リスキーな組み方でしたが。

乗り換えでK.L.国内線でビール飲んでゆっくりしてたら、乗るべき飛行機が飛んでいってしまいました~。1時間時計進めるのをすっかり忘れていて、、、