近頃何故か、ジミヘンです。
最近ちょっと話題の「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」ではないのです。
そ・れ・は・「クライ・オブ・ラブ」
死ぬ間際に製作していたアルバムです。
個人的に、ジミ・ヘンドリックスっていうと、まず思い起こされるのが、エレクトリックレディランドのLPのハーレムジャケ。
19人のヌード女性が、思い思いのポーズをとっているやつです。このジャケをジミご本人は嫌っていたようで、最近のCDはアメリカ盤の顔写真のジャケが使われているようですが。
レコード屋さんで買う時はなんともなかったけど、当時ビートルズやストーンズのレコードばかり買っていた中坊の私には、幅広の帯をはずしてジャケをひろげてパノラマで見るジャケは衝撃的でした。

そして、ロック=高尚な芸術、ヌード写真=下品なもの、と馬鹿優等生的に考えていたばかりに
「音楽と女の人の裸って関係ないじゃん」
と、ジャケットを親に見つからないようにしながら、この二枚組みの不滅の名作を聞いたのでありました。
「愛の神々」から二曲目の「エレクトリックレディランド」の始まる瞬間が大好きで何度もそこだけ聞きました。そして3曲目、ご機嫌なロックンロール「クロスタウン・トラフィック」にのって、このまま女性島へ到着するのかと思いきや、
4曲目の長尺曲「ヴードゥーチャイル」
ここに来ると、どうしても渋すぎて飽きてしまって先へ進めません。スタジオ版なのにライブ演奏みたいだし、お歌がおもちろくないし。
しかし、音楽の良し悪しをまだ判断できない中坊は、世界一巧いロックギタリストの最高傑作アルバムというので(2枚組みで高かったし)頑張って聞きこむのでした。
そうこうしてるうちに、ロックミュージック=エロスという式が知らぬ間にすり込まれていきました。それに気づくのはずいぶん後になってからでしたが。
そして今、お気に入りのナンバーがあります。
それは「フリーダム」
これが妙に心をくすぐるのです。
ギターが弾きたくてたまらなくなります。
散歩しながら聞いてる時は、もうエアーギターです。
2枚組みの『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』を『クライ・オブ・ラブ』のアルバムの曲順にわざわざ編集して聞いています。
それは、白水社の奈落亭凡百の「部屋の肖像」を読んでからです。その空気には、なんとも体温を感じさせないものがあります。
この時、すでに天国から物を見ているような筆者は、5月に本当に天国へ行ってしまいました。
エロスからタナトスへ、そしてまたエロスへ、今日はヴードゥーチャイルを聞いてみようか。
最近ちょっと話題の「ヴァリーズ・オブ・ネプチューン」ではないのです。
そ・れ・は・「クライ・オブ・ラブ」
死ぬ間際に製作していたアルバムです。
個人的に、ジミ・ヘンドリックスっていうと、まず思い起こされるのが、エレクトリックレディランドのLPのハーレムジャケ。
19人のヌード女性が、思い思いのポーズをとっているやつです。このジャケをジミご本人は嫌っていたようで、最近のCDはアメリカ盤の顔写真のジャケが使われているようですが。
レコード屋さんで買う時はなんともなかったけど、当時ビートルズやストーンズのレコードばかり買っていた中坊の私には、幅広の帯をはずしてジャケをひろげてパノラマで見るジャケは衝撃的でした。

そして、ロック=高尚な芸術、ヌード写真=下品なもの、と馬鹿優等生的に考えていたばかりに
「音楽と女の人の裸って関係ないじゃん」
と、ジャケットを親に見つからないようにしながら、この二枚組みの不滅の名作を聞いたのでありました。
「愛の神々」から二曲目の「エレクトリックレディランド」の始まる瞬間が大好きで何度もそこだけ聞きました。そして3曲目、ご機嫌なロックンロール「クロスタウン・トラフィック」にのって、このまま女性島へ到着するのかと思いきや、
4曲目の長尺曲「ヴードゥーチャイル」
ここに来ると、どうしても渋すぎて飽きてしまって先へ進めません。スタジオ版なのにライブ演奏みたいだし、お歌がおもちろくないし。
しかし、音楽の良し悪しをまだ判断できない中坊は、世界一巧いロックギタリストの最高傑作アルバムというので(2枚組みで高かったし)頑張って聞きこむのでした。
そうこうしてるうちに、ロックミュージック=エロスという式が知らぬ間にすり込まれていきました。それに気づくのはずいぶん後になってからでしたが。
そして今、お気に入りのナンバーがあります。
それは「フリーダム」
これが妙に心をくすぐるのです。
ギターが弾きたくてたまらなくなります。
散歩しながら聞いてる時は、もうエアーギターです。
2枚組みの『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』を『クライ・オブ・ラブ』のアルバムの曲順にわざわざ編集して聞いています。
それは、白水社の奈落亭凡百の「部屋の肖像」を読んでからです。その空気には、なんとも体温を感じさせないものがあります。
この時、すでに天国から物を見ているような筆者は、5月に本当に天国へ行ってしまいました。
エロスからタナトスへ、そしてまたエロスへ、今日はヴードゥーチャイルを聞いてみようか。