ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

文化的格差に挑むHくん

2014-04-01 08:06:28 | 877プロジェクト
4月。あちこちのビーチで海開きが行われ、これから長い夏が訪れる沖縄です。
そして内地同様に4月始まり、入学の季節。Hくんも今日からマンボウ組みに進級。定員15人のいろえんにも、新しい友達が5人も入ってきます。もうドキドキ(ワタシが)。

ところで、この少子化の日本において、東大や京大などはもはや狭き門ではないらしい。

そりゃ、そうか、、、

今時の都会の私立中高一貫校では、もはや東大の進学数だけを競うことはしておらず、大学に入ってからのモチベーションが持続するような教育を標榜してるのだそう。入学者を減らさないように、表向きは。

内容としては、将来何の役にも立たなそうな受験科目の授業だけでなく、例えば夏休み中に永山則夫死刑囚の小説を3冊読み後期半年かけてその評伝劇を作る授業。
また、まったく無学な劇作家に、中学生達がよってたかって「平安物語」を教え、それを演劇にしていく授業。
そんなワークショップ型の授業が、いま各校で競うように行われていると、平田オリザさんの本で知りました。

そんなんのと対象に、先生に言われたとおり受験科目だけを丸暗記することだけに専念し東大等に入る田舎の優等生がいます。
しかし、彼らが都会育ちの洗練された者と席を並べると、1年で登校拒否になってしまう。そんな例が多いらしい。
都市部に住み当然裕福な家の出の相手は、既に夏休みには海外へ短期留学したり、普通にミュージカルやコンテンポラリーダンスを観て育ってきており、単に受験勉強をしてきただけではない。趣味も良く、社交にも長けており、すでに世の中のことを良く知ってるのです。

礼儀作法、慣習、言語使い、センス、美的性向といった身体化された文化資本というものは、それを取得したいと思った時点で負けている。

田舎の優等生の例、ワタシも実際知ってます。うちなーの裕福な家の坊ちゃんで、地元大学へは行かず、広い世界を知ろうと東京の有名私大へ入るも、半年で具合を悪くして退学というのが。
おそらく親に何でもやってもらって、勉強だけを必死にやってきたんでしょう。
いきなりの一人暮らしで、自炊の仕方も分からず毎日コンビニ弁当、学校へ行っても誰とも話が合わず、友達も出来ず、登校拒否。
東京のヒトの歩く早さに恐怖感を感じたそうです。身体的にも精神的にも相当きつかったのでしょう。

さて、今後の日本がこういった持って生まれたような文化的資質の差で、格差を生む社会になるとすると、恐ろしい気がします。


沖縄の中でも更に田舎、洗練された中高があるはずない土地でこれから育つHくん、大丈夫か??との大問題。

靴屋へ行けばピンクのアニメキャラのを履きたがる、オシリの穴をひとに見せたがる、機嫌が良いと奇妙なクネクネポーズをしたがる、、、

もしや、文化資質以前、生まれながら趣味悪いんじゃないか。

まあ、1歳のときから国内放浪し、3歳ですでに外国へも数回行ってと様々なもの見てるし、ライブでは主役を取り、家では即興の歌詞で歌いまくり、また即興の踊りも頻繁に披露、様々な歌や踊りや芸能が身近なHクンなら大丈夫かな、、、

3歳で箸も使えて、スーパーのソバ販売促進のおばちゃんに褒められてるし!
「まぁ!びっくり、お箸上手ね~」
「まぁ!びっくり、お汁まできれいに残さず食べたね~」

食い意地、はってるだけだけど、、、