ウィルスとの戦争
2020年5月7日(木)
6日の朝日新聞の社説からの引用です。
・米国のトランプ大統領は、「戦時大統領」と名乗り、中国の習近平国家主席はこの闘いを「人民戦争」と称した。フランスのマクロン大統領も「我々は戦争状態にある」と述べた。
・ドイツのシュタインマイヤー大統領は先月、国民に向けたテレビ演説で「感染症の世界的拡大は戦争ではない。国と国、兵士と兵士が戦っているわけでもない。私たちの人間性が試されている」と語った。互いに協力して事態を克服する道を探るのか、それぞれが孤立し、独走する道を選ぶのか。そう問いかけ、人と人、国と国の連帯を呼びかけた。
朝日新聞の社説の主張の結論は次です。
・長期化が予想され、出口の見えない危機にあって、複雑な現実を勇ましい言葉で覆ったり、緊張を高めて分断を深めたりしてはならない。それはむしろ、解決への道を遠ざける。ひとびとの生命と暮らしを守る確かな行動を促すため、冷静に考え抜かれた言葉こそ、政治に求められる。
ところで、戦争と言うと軍事費でありますが、
2月15日の朝日新聞です。
「防衛費」という名の軍事費の世界のトップテンは次のとおりです。(2019年)
軍事費 感染者一人当たりの軍事費(5日ホプキンス大)
①米国 6846億ドル 58万ドル
②中国 1811 216
③サウジアラビア 784 274
④ロシア 616 42
⑤インド 605 130
⑥英国 548 29
⑦フランス 523 31
⑧日本 486 319
⑨ドイツ 485 29
⑩韓国 398 -
世界total 17300 483
「軍事費」を「感染者」で除してみました。じょして、除したのか、じょしても説明できません。(笑) 右側の数字です。
ただ、見えてくるものがあります。
①軍事超大国のアメリカですが、感染者一人当たりの軍事費でいうと、中国の四分の一程度です。軍事、感染症対策という両面で捉えると中国優位に見えます。
②ロシアは、アメリカ・中国と並んで覇権国でありますが、感染者一人当たりの軍事費では低位です。意外と脆弱な国力ということが透けて見えます。
③日本は、感染者一人当たりの軍事費がトップ!です。
な~んだ、軍事費を削って、感染者対策に回せばいいじゃん!ということが見えてきます。(笑)
4月28日の赤旗です。
世界各国、「軍拡競争曲」です。もちろん、不協和音です。(笑)
朝日新聞は、「ひとびとの生命と暮らしを守る確かな行動を促すため、冷静に考え抜かれた言葉こそ、政治に求められる。」との主張でありますが、
私ゃ、軍事費のせめて1割でも感染症対策に投じる方が、現実的によほどか「ひとびとの生命と暮らしを守る確かな行動」になると思います。
「軍縮競争曲」を協和音で奏でたいであります。
今日は、夕方散歩のため、外出しました。約50分。10人程度とすれ違いました。何か、すれ違う際、阿吽の呼吸で距離をとるようになっています。連帯感を感じます。