最近、民放のニュースワイドショーを見るようになった。ここ数年は玉川氏が出ている番組以外は一切見ていなかった。昔のテレビを知っている者にとって、安倍政権以降の醜悪な放送人たちのしぐさが気持ち悪かったのだ。テレビ画面は、必死になって、自らの地位や組織命令を守ろうとしていた卑屈さと明らかな政権へのゴマスリの競演ばかりだった
今回の国葬や事件の報道では、旧統一教会をほとんど取り上げなかった朝日やNHKが遅ればせながら流し始めた。
この間に自民党や官邸は裏の命令を出していただろうが、あまり効果はなかったようだ。
多分、裏の恫喝役の電通が、オリンピック贈賄事件に関係していることで、また国葬ともなれば当然に請負先になることから、広告を楯に強い恫喝をしなくなったのではないかと、勝手に邪推している。
そう言えば、何故、凶弾事件の直後は、大手のマスコミ各社は「旧統一教会」の名前を一斉に隠したのだろうか。
歴史を振り返れば、60年安保の時の、マスコミ七社共同宣言「暴力を排し、議会主義を守れ」(1960・6・17)のマスコミ一斉行動という名の自己統制があった。今回の名前隠しも一斉自己統制ではないだろうか?
その頃だろうか、アイゼンハワー大統領の来日と昭和天皇が迎える羽田を警護するために、時の岸首相は、右翼暴力団の大動員を思いつき、街商と新興宗教団体を集めるように党の幹部に指示したとのことである。この依頼を引き受けたのが児玉誉士夫であったそうだ。
此処にも、今回の事件の発端があったと思うと、歴史の糸の絡み合いは実に因果な結果を招くこともあるのか、と暗い気持ちになった。
【参考・引用文献:孫崎享『アメリカに潰された政治家たち」小学館、小森陽一『天皇の玉音放送』五月書房】
向かって右の瓶がウィスキー漬け。これ結構イケた!梅の香りがしっかりついている。レモンよりいい。次は焼酎のプラム漬けだが、これはどうだろうか?