安倍政権以降、「閣議決定」がこの国の意思決定の主流となった気がしている。
2014年7月1日、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更が閣議決定された。
私は未だにこの閣議決定は法治国家としてあり得ない行為だと思っている。
憲法9条の根幹にかかわる解釈を単に国会で多数を占めた政党内閣の意思決定で可能とは思えないのだ。
理由は三権分立に反するから。閣議で解釈論をするのは自由だが、それをもって憲法解釈の有効性はないと思う。
振り返れば、アベ政権は閣議決定が好きだった。
「安倍首相はポツダム宣言読んでいる」
「歯舞色丹の読み方を知らないという事実はない」
「セクシーという語の正確な訳出は困難」等 (出典:『週刊金曜日』)
岸田氏も安倍氏に倣い、閣議決定で「国葬儀」という「国葬のようなモノ」をやるという。
大地震やミサイル攻撃でも起きない限り、もう今更中止もできまい。我々国民は皆テレビの前で正座でもするのか?まあ、私はしないけど。
ところで、自民党政権が倒れて民主的な政権ができたら、「あの国葬儀なるモノは法に基づかない単なる追悼の儀式であった」と閣議決定してもらいたい。今までの論理で行けば、これで厄介な国葬問題も消えることなる??
閣議って、こんな感じかな、・・・。