数カ月前に、ネットで青木理がイワナミの「セカイ」に原稿を書いたので読んで欲しい、と言ったのを思い出した。
そう言えば小さな町の本屋に行っても、いわゆる、総合雑誌なるものは文芸春秋ぐらいで、後は、ちょっと手が延ばせないような花田モノが多かったのを思い出した。
それでも本屋に行き「世界」を探したが無いのである。そうなのだ。岩波書店は買い取り方式なので、注文しなければならないことに気が付いた。
目次が見れないのなら、青木のファンでもないし、と買うのを諦めた。
先週、ブック・オフに行ったら雑誌棚でない社会科学の棚にあった。手に取って、目次を見れば、豊下楢彦、西山太吉、この二人がまだ書いているのが嬉しかったので即買った。
2021・10月版でちょうど一年前だ。「東京オリンピック 失敗の本質」が特集されていた。私にとっては、去年のオリンピックは記憶からスッポリと抜けていた。
アベ様がお亡くなりになり、東京地検が急に動き出した。オリンピック疑獄が起きそうである。いかにアベ様の力が偉大だったのか、ただ驚いている、…。
清和会の議員は捕縛されないジンクスが破られるか。悪いことをしたら既得権益層の上流国民でも捕まるのか。これからが大きな試金石となる。
あれだけの税金負担をしたなら、何かしらの別の社会還元があって良い筈だ。
かつて格好付けで「平凡パンチ」と「朝日ジャーナル」を買って、偶に気取って読めもしない岩波の「世界」を買う。そんな戦後の此の圀の経済成長期があった。
それから、ワタシは長生きして、半世紀以上たって、久々に「世界」を古本で買う。
すこし歯が浮くような恥ずかしさ?そして読み出せば、やはり紙は温かい。過去の時間がかすかに戻ってくる。
昔の「世界」の表紙は真っ白だったな、…。