思い出多い中学校運動会。最後を飾る選手リレーに笑顔の入場(左端) 力強くバトンをつなぐ兄ちゃん。(中央)
台風18号接近や秋雨前線に祟られて、開催予定が二転三転した、孫君の中学校運動会。
どんな予定もキャンセルして、開会式から閉会式まで完全に見届けようと決めていた今年。先週金曜日にようやく開催された。
台風一過の暑い陽射しの中、朝早くから三男坊の悠雅君と連れ立って、カメラを引っ提げて出かけた。
なんでそこまで、たかが中学校運動会くらいで、とお思いでしょうが、今年は少しだけ思い入れがあった。
孫三兄弟の兄ちゃんは、今年が最後の中学校運動会。これは何が何でも記念の写真集を作らねば。
そこに、次男坊のカー君が今年から中学生になって初めての運動会、となればこちらも写真集が必要となる。
そんなわけで、最後と最初の運動会。姿を見失わないようカメラで追いかけるジジの手にも力が入る。
兄ちゃんは、冬のスキー競技で鍛えられた強靭な足腰と、100分の1秒を争う瞬発力を誇っている。
雪焼けした真っ黒い顔はジジながら精悍そうに見える。そんな真っ黒い顔から真白い歯を見せてニコッとする愛嬌もある。
小学校から選手で、中学校最後の運動会も、プログラムのラストを飾る選手リレーに登場。
バトンを受け、次につなぐ必死の形相、歯を食いしばる激走はやはり拍手に値する。15歳の秋、また一つ大きな思い出になったに違いない。
次男坊カー君はといえば、食が細く、体育会系でない身体は、学年の中で最も発育不全の部に入る。一言で言うなら貧弱な体型。
それでも150m徒競走は、余裕の一着ではあった。
男子全員の団体競技「棒上旗奪い」は、いつもながら圧巻。兄ちゃんが白組3年生で突撃グループの先陣を切る。
カー君が赤組1年生で、棒が倒されないよう、一番下にうずくまって棒を抱くようにして守る役目。
合図と同時に脱兎のごとく襲い来る兄ちゃんたちのパワー。必死で守ろうとするカー君たち赤組。
あっけなく白組の勝利。誇らしげにバンザイする兄ちゃんたち。
うずくまったまま、頭を押さえ、痛さをこらえるカー君。
倒れた棒で頭を強く打ってコブが出来ていた。可哀想に・・・。これも青春の真っ只中、運動会の思い出となるのだろう。
しゃがみこんで頭を押さえるカー君 応援ひとすじ、悠雅君
これで兄ちゃんの青春の一コマが幕を閉じた。来年は何処のなんという高校の運動会を迎えるのやら。
そして細身のカー君はどれだけ逞しく成長して2年生のパフォーマンスを見せるのやら。
三男坊悠雅君は、初めての小学校運動会を迎えることになる。応援団長もまだまだ当分元気が要求される。