「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「秋半ば」

2015年09月18日 | 季節の移ろい・出来事

                    

秋ならではの色がある。その代表的なものは、田んぼにパッチワークを広げたような、秋の陽に輝く黄金色であろう。
7月下旬からお盆頃までのあの猛暑酷暑で、煮えつくような田んぼにしっかり根を張った稲穂。
そろそろ刈り取りの時季である。すでに玄米として流通されている品種も少なくないようではあるが。

このように秋は刈り入れ、収穫の時とされ、台風襲来を忌みきらうのがよーく解る。
収穫の時は、同じ田圃でもお米ばかりではなく、レンコンも農家にとって大きな収入源となる大切な作物である。
特に岩国のレンコンは、歴史に名をはせる大切な地元食材の一つであり、ブランド品として全国区にのし上がってもいる。

確かにこの時季は、収穫に目が行きがちであるが、実は年末から正月にかけて欠かせない、冬野菜の種まきの季節でもある。
片方で収穫、もう片方で収穫の冬をめざすスタートの季節でもある。
人並みに、聖護院大根、カブ、二種類のほうれん草、シュンギク、大葉シュンギク、サラダ菜、ミズナなどあれこれタネを蒔いた。
初挑戦の白菜、キャベツは、タネから育てる自信が持てなくて、10株380円の苗を買って植えた。
このように、ちゃんと芽を出した苗を買って植えるのは、成長が確実で実用的ではある。

そうはいっても何もかも苗を買って植えるわけにもいかない。白菜、キャベツ以外は全部タネをまいた。
このタネから芽を出させるのが腕の見せどころでもある。多くの場合失敗して、やり直すことがある。
昨年と同じように、タネを水にふやかせて植えた。あ~それなのにそれなのに。大根が全く芽をださない。
雨を待って、次に日照りを待って、足しげく畑に足音を聞かせても、芽を出さない奴はやはり出さない。

こういった現象は、なにも畑の作物に限ったことではないようだ。
何度同じことを繰り返しても、なかな成果を見せない私に似た人は結構いるものだ。それで安心しているというわけではないのだが。
タネを蒔いたからには、自力で芽を出し、太陽と雨の恵みを受けて少しは成長して欲しいと思う。と、自分に言い聞かせてみる。
が、やはりその人の持ち味というのはなかなか替えられるものでもないようだ。
佳いか悪いか別にして、それを続けていればいつしかそれがその人の特徴に変わっていくところもあるから不思議なものだ。

また今年も大根は新たなタネを買って植え替えよう。収穫が他の野菜と比べると2週間遅れになるが、自業自得というものか。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい