「ヒマなときに遊びに来ないかー」と、同級生から電話が来た。
「タケノコクラス会の小屋をちょっとだけ補修したいんよ、手を貸してくれると有難い」とのこと。
「ガッテン、承知!」とばかりに馳せ参じた。
「骨組みの隙間が広いので、雪がたまって破れそうになる。その対策」。これが1番。
「もう一人の仲間が、新たに屋根シートをくれたので、今までのとやり替えたい」。これが3番目。
「何本か柱を追加して、もっと頑丈な小屋にしたい」。これが2番目。当初の目的の大きさ順。
材料も小道具も全て揃えて待ってくれている。手を出し、汗をかけば片が付く。
朝早く3人が集まった。「先ずはミーティングを」と称する、コーヒータイムに。そして台風18号の行方談義。かれこれ30分。
「さーやろうで」。先ずは補強から。長い鉄製パイプを打ちこんで、同じく鉄製パイプを梁として渡し、固定金具でがっちり固定。
左右2本の梁を入れて、びくともしない補強完了。
垂木代わりの竹を差し込んで隙間を狭く、雪も雨水も溜まらないように・・・。足場板に乗って針金止め。首がだる。
いよいよ屋根シートの張り替え。彼のノウハウに合わせ、あっという間に張り替え終了・・・。
と、口で言うほど簡単ではない。9時過ぎに始めた作業が、昼飯を挟んで午後5時20分終了。
3人三様、それぞれの持ち味で役割を果たした。我ながらよくやった。
出来上がった時の彼の満足そうな笑顔がたまらなくいい。
「これでこの遊び場も15年はもてる。いいか、みんなあと15年は元気に長生きしてタケノコ堀にこいよ・・・」と。
3年は何とかなるとしても15年?気が遠くなる話だが、まあいい。
それほど彼の頭の中には「みんなを楽しく遊ばせたい」という思いが詰まっていることを、改めて知らされる。
終わった直後は、手も足もクタクタ。でも3人ともまだ元気なものだ。やらしゃぁなんだってできそうだ。
あそこにも、ここにも、を挙げてイノシシの罠が仕掛けてある薮を間近に睨みながら、いい一日、いい汗かいた秋の一日。