「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「初冬の青空に映えて」

2016年12月02日 | 季節の移ろい・出来事

             
               天に向かって真っすぐ伸びる「皇帝ダリア」

初冬の青空に映えて見事な立ち姿を見せる「皇帝ダリア」。
この頃ではポピュラーな花の一種として、あちこちで見かけるようになった。
一様に背が高く、見上げる位置に清楚なピンクを配して、冬枯れていく野の色を背景に浮き立って見えるのがまたいい。

久しぶりに花言葉なるものをひもといてみたくなった。
皇帝ダリアの花言葉は、「乙女の真心」・「乙女の純潔」などと言うのだそうな。
そのわけは、真っすぐ天高く伸びて、晩秋から初冬の青空に優しく澄んだピンクの花を咲かせる健気さに由来するのだという。

往々にして花言葉とは、その花を見たまま、感じたままの独断的感情を、言の葉に置き換えて表現することが多いように思う。
この皇帝ダリアの場合も、それに近いものがあるようだが、それにしてもこれから寒い冬を迎える季節の中で、見上げる人々の心持を一瞬たりとも慰める効果としては、大なるものがある大輪の花ではある。

中学校高学年から高校時代にかけて、しきりに気になった「乙女の真心」や「乙女の純潔」という言葉。
今となっては少しばかり恥ずかしくて、声を出して口にするのさえはばかられる言葉となってしまったような。
それに今の若い人たちのあいだでも、こういった一見古風な匂いのする言葉は、どうかすると「死語」に近いのではなかろうか。

個人的には「野菊の如き君なりき」ではないが、乙女の真心・乙女の純潔などは、たとえ言葉だけでも残していきたい気がするのだが。
「やっぱりアンタも古いね~」などとの声が聞こえてきそうではあるな~。

あまりにもあちこちで見かけるようになった皇帝ダリアという花を、つい揶揄してみたくなったと思召せ。

コメント (2)
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