超近代的な印刷機
師走も押し迫った今日、とんでもないハプニングが舞い込んで、顔面蒼白、「信頼のもろさと己の迂闊さ」に嫌気がさすような一日となった。
所属している地域活動で、事務局と広報を任せられている。誰かがやらなきゃ始まらないことは、誰かが引き受けなければならない。
そんな理屈を地で行くように、二足のワラジで結構忙しい思いをしている。
そんな中で広報部は、部員7人が足と時間と頭を使って、地域活動の様子を年3回、広報誌として発行している。
Aー4版4ページ。1面と4面がカラー刷りという豪華版である。
今回は平成29年1月1日発行第38号に向けて、8月以降11月末日までに、地区内で行われた事業や活動をまとめて編集と校正を重ねて来た。数回の校正を経ていよいよ原稿が完成した。各戸配布の開始に完全に間に合うタイミングで印刷屋へ発注した。
1回の発行に当たって、取材から写真編集、ゲラ刷り、校正に次ぐ校正。それはそれは素人にとっては大変な作業である。
……と、ここで暗に広報部員の労をねぎらっているわけである。
印刷屋さんは、約束通り5000部を印刷して、納入期限を守って、納入してしてくれた。ここまでは何の変化もないルーティンワーク。
いよいよ配布という段階で、大きな大きな印刷ミスに気付いた。考えられないようなミスであった。
1・4ページは今回の原稿通り完璧に仕上がっていた。ところが二つ折りにする2・3ページには、過去の発行済みページが印刷されているではないか。「なんとしたことだ!!」印刷屋に抗議して直ちに印刷やり直し。
しかし時すでに遅し、印刷やり直しのタイミングでは1月1日配布には間に合わない。結局1月15に配布ということになった。
な~んだ2週間遅れるだけじゃないか・・・というごとではあるが、我々担当者は「1月1日に配布」という使命感を持ってやったきた。
それが、このような形で水泡に帰すというのは辛いものがある。
冒してしまったミスを上げつらっても仕方がないが、そこには我々と印刷屋さんの深い信頼関係が成り立っていたということ。
その信頼が覆されたことにやりきれない思いが残る。
そして次は自らの迂闊を責めることになる。完成品が出来上がってきたとき、すぐに全ページの出来栄えを確認しなかった私自身の責任の重さは逃れられない。時は12月下旬、年賀状作成や諸々が重なって多忙を極め、完成品として持ってきた品物の受け取り直後の確認を怠った。言ってみればこれが致命傷だったのかもしれない。という自責の念はたぎる。ただその向こうには、「まさかこんな失態は印刷屋がしないだろう」という甘い信頼があったということ。
部員7人のせっかくの苦労が普通通りに報われなかった責任の半分は、部長という立場にある。
退任を迫られても仕方ないところだが、二度とこのようなことが起こらないよう、不測の事態に対応できる体制を立て直すことをもって、今回の責任の取り方としたい。 ” 懺悔の値打ちもないけれど・・・” リバイバルソングが耳に痛い。