「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「一つの時代が」

2020年08月29日 | ニュース・世相

           

似顔絵というのは不思議である、といつも思う。
特に、絵心とか、イラスト心といった、ゆとり思想を持ち合わせない小生には、似顔絵を上手に描ける人は尊敬に値する。
その心は、似顔絵一つでその時々の体調の塩梅や気持ちの奥まで覗き見たような表現がなされるところにある。
目撃したその直感を見事に絵筆に乗せること。またその見透かす観察力も含めて羨ましく思う。

この人の似顔絵を何人の人が何回描いたであろうか。この人以上に描かれた人は他にいないのでは、と思わせるほどである。
そこには、安倍晋三首相の連続在任日数が2799日(7.67ケ月)となり、大叔父である佐藤栄作元首相の記録を抜いて、歴代最長となったという長き在任期間がそうさせている。自民党総裁としての任期は残り1年余りあったわけだから、健康不安さえなければ、記録はさらに延びている。ということは、もっと多くの似顔絵を描かれるところであった。

何も似顔絵の数やそのうまい、へたを話題にしたいわけではない。
問題はその長き一つの時代を、一国の総理として、リーダーとして、他国との駆け引きに埋没することもなく、精一杯駆け抜けてきた功績を、先ずは両手を叩いて褒めてあげるべきである。「長いことお疲れさま」と。

「でもねー、あれこれあってねー」と言う人たちは、自分にそのリーダー役を担える力もなければ、人望もなかったということではないのかな。
なんだかんだ言いながら、歴代最長任期を委ねてきたのではないか。途中で降ろせるだけの人材が、与党野党両方から出てこなかったのだから、潔くその功績を認めるのが大人の見識というものではないか、などと言うのは暴論かね~。
体調不良もあって、そのリーダーとしての責任を全うできない自分を悟って、自ら築いた一つの時代に自ら幕を引く。ご苦労さんですよね~。

しばらくは自民党総裁選挙、いわゆるポスト安倍政権が全ての注目を集めることになる。
野党の皆さんも、数あわせの野党連合にだけこだわりすぎると、世間の耳目から置いてけぼりされないように頑張らないと。
今この時の首相退陣というビッグニュースは、他のどんなニュースも消し去る力を持っている。そんな気がしないでもない。

コメント
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