宿題のない長期の休みを楽しめる春休みは子供たちの笑顔がはじける。同じように自然界では花と言う花が一斉に咲き誇り、文字通り「この世の春」を謳っているようである。それは過疎となって見る人の数が減ろうが、剪定などの手が入りにくくなってはいても、その勢いや美しさにはなんら変わることはない。昔も今も季節をわきまえて美しく咲き誇っている。
紫色のカラスの嘴が段々膨らんで大きく花開いたら、まるで枯れ木があちこち大きな口を開けて笑い合っているように見える見事な紫モクレン。どんな花言葉がつけられているのか気になった。「自然への愛」「崇高」「持続性」などという。
その隣に遅咲きの斑入り椿が、これぞ「私を見て!あなたに見てほしくてここまで精いっぱい花開いたのよ」と訴えかけているように咲いている。ちなみに椿の花言葉をひもといたら「控えめな優しさ」「誇り」「謙虚な美徳」とある。あの豪快に咲く椿になんで「控えめとか謙虚」が付くんじゃろう・・・などと思ったら、あの鮮やかな椿の花には香りがないのだそうで、だから控え目・謙虚の言葉がお似合いなのだと。
椿の実からは椿油という女性の黒髪を匂い立たせる効果を持っているというのに、花には香りがないとは、世の中ってまさに色々あって、みんな違ってみんないいんだね~。
桜もいいけど、赤や紫に咲き誇る花々もまたいいね~。だから春は待たれるだけの値打ちを持った季節といえるのかも。