地元の中学校で催された立志式なるものに、カメラマンとして顔を出してみた。
立志の日とは『中学3年を前にした14歳の少年少女が、みずから将来にのぞんで志を立て、次代の社会をになう 者としての誇りと自覚、さらにはこれを実践するための健康な心身をつくるため青年への 新しいスタートに立つ日を「立志の日」として、少年、少女を祝い励ますもの』と定義づけられている。
いまさら言うまでもなく、昔の元服の儀であり「吾十有五にして学に志す。」儀式である。
無理に2月5日の今日でなくても、それぞれの事情に合わせて、立春を迎えた2月に、自治会や社会福祉協議会、青少年健全育成協議会などが実施している。
個人的には、小生自身の「立志式」というのがあったのかどうか記憶が定かでない。
シャキッとした志も持たない中学生活であったから、単に記憶が飛んでいるだけかもしれない。
今日の立志式で頂いたしおりには、2年生115人全員の一筆目標が書かれていた。
時代を反映してか、人と人とのつながり、絆を大切に生きて行きたいという意思が多く見られた。
特に、人にやさしく接すること、人から頼りにされることが、大きな生き甲斐になっているとみた。
中には「公務員になって安定した生活がしたい」とか、「イタリアの一流シェフになりたい」。その反面、プロ野球・サッカー選手になりたいという夢はごく少数派となっている。そして、これからいろんな人との出会いや、生きて行く中で、自分に合った夢を探したい、という傾向が強かった。
おもろいな~と思う。いずれにしても、何かの生き甲斐を持つこと、夢を追いかけること、にがむしゃらであって欲しい。とは思うが、彼らが実際の生活を通して現代社会を見る中で、やりたいこと、なりたい人間像を模索するのもいいだろう。
ただ、みんながみな心に描いた夢が実現できるわけではない。
いくら努力しても乗り越えなられない壁はある。その壁にぶつかったときにどう対処するか。如何に切り替えて他の夢を作り出せるか。この切り替えも大切な覚悟である。人生は長い。夢が壊れたときにやり直す勇気と、立ち直る気力さえ持っていれば、いつかきっと倖せは訪れる。と、ちっぽけながらジジのアドバイスを贈りたい。