わずか150mという、小高い丘のような山ではあるが、一応「平家山」という名前のついている山に初めて登った。
クルマでおよそ12キロ走ると、この山のふもとにある友の家に着く。そこにクルマを置いていざスタート。
友の家は造りからしてお洒落でひときわ目立っている。それに通りに面していることから、大昔の「関所」のような存在で、クルマで行き交う人は別にして、歩く人はほとんどが声をかけていく。かけなければこちらから呼びかける。そして世間話が弾む。
途中のコンビニでおにぎりやお茶を準備したのはよかったが、考えてみればカメラは忘れる。ストックも、眺望を楽しむはずの双眼鏡も、全て我が家に残したまま。手袋とタオルとマスク、つまり寒さ対策用品だけ持参。
ストックは借りる、カメラは借りてこの腕で写す。双眼鏡は1回につきいくらという値段を付けられて??拝借。また一つ大きな大きな狩りを作ってしもうた。
兎に角リュックを背負って急峻なけもの道を登ること40分。段々眺望が開ける。もう5分。お目当ての頂上の岩石に腰を下ろす頃には、頭から汗が噴き出る。そこには誰が作ったのか、150mと書いた手製モニュメントが。
日ごろの行いが左右するのか、これ以上ない絶好の早春晴れ。見渡す限りの絶景かな絶景かな。遠く四国山脈?までは望めなかったが。
左に我が社の躍動を思わせる力強い煙がモクモク。瀬戸内海国立公園の島々を向こうに、岩国基地も、錦帯橋空港を飛び立つANA旅客機にすがたも。右に目をやると、はるか我が家のある方向まで見渡せる。なんかしら岩国を征服したような気分になるほどの絶景。よかった。
たかが150mの山ではあるが、その位置が素晴らしいというか、岩国市街地が一望。
不景気という言葉を一瞬忘れるような、のどかな中に活気がみなぎる街並みが広がっている。
眺望と言い、平坦な道のウオーキングとは一味違う傾斜の踏破。気持ちよかった。これでまた、今挑戦している体型復活に弾みが付きそう。
日本百名山など及びもつかないローカル登山ではあるが、健康志向という目標は十分にクリアーしてくれる。
また友を誘って、誘われて、そそのかしたりそそのかされたり。