日曜日は疲れ果ててしまいました。
なんせ昼間から出かけて、夜遅くのイベントがあり・・・それまでの時間潰しが大変だったんです。
一応、大手町で降りたのが3時すぎだったかな。
それまで上野で二若君の成人式スーツをお店で仕立てて貰う事にし、その時間の長かった事!たかがスーツ、されどスーツ、本人はぼやーーっとしているのに、回りが「裏地はこれ、ボタンはこれ」と言いたい放題。寸法図るおじさんはテンションが上がって来たのか「細身で今時の短めタイプでかっこよくします」みたいな話になって。
お陰で「記憶にございません」のスーツをじっくりと観察する余地が出来たかな。
で、大手町に着いたら目の前が皇居でみんなぞろぞろ入って行くから、私と姫も行ってみようとなり。
実際、外国人が多くてね。
お濠を見て、姫が「ここで忍者が・・・」と言ったので、「忍者はいません」と悠仁殿下の論文の一節をお借りして返しました。
何というか、昔は普通に見ていたススキの群れがこんなに綺麗なものだったなんて。私はなんて贅沢な子供時代を過ごしたのかしらと思ったり。
南天の実が綺麗と思ったり、一部紅葉が素敵だと思ったり。
そして皇居のカラスは丸々とふとっていて大きく、やたら低空飛行するんで、とても怖かったです。
問題はここ、本丸に上がるスロープのきつさといったらないです。
45度くらいあるんじゃないの?
そこを頑張って登って、あと一歩で本丸と言う所で
「帰りましょう」のアナウンスが流れたので、「え~~~~」と言いながら元の道を引き返しました。
でも何か国語かで放送していたんですけど、左側に広がる芝生でピクニック気分の外国人は帰ろうとしません。
それを恐らくですが自転車に乗ったお巡りさんが注意して歩くんでしょうね。
パトカーが黒塗りでめちゃかっこよかったです。
で、まだ時間があったので三の丸尚蔵館へ。
多分全然意味がわからないだろうな~~と思いながら中に入って・・・
結構、沢山の人がいて写真を撮りまくってました。いいんだ。写真とって。
とはいっても一応やめときました。
公家の書と一言で言われてもわからないと思うんですけど、「光る君へ」に出てくるような公家の方々が残したお手紙とか、万葉集の写本とか、そういうのを見て、筆跡とか形式を楽しむんでしょう。
訳はわかったけど、原文は「筆致の強さ」くらいしかわからない。
それでも漢詩を詠んだ方がいて、そこに「断腸」と言う言葉が書いてあったので、興味がわいて何とか姫と読み解こうとしたんですよ。
でも、途中まではわかるかなと思ったけど完全版が欲しいと思ってGoogle翻訳使ってみたんですけど、さっぱり。
漢詩で「断腸」を使うってよっぽど悔しいとかそういう意味でしょ?
秋の日の朝に、誰かが弾いている琴があまりにも素晴らしくて悔しい・・的な?中国人が詠む漢詩と日本人が詠む漢詩では漢字の使い方が違うのかもねと話しながら歩いておりました。
こちらの白い衣装の彫刻はパリ万博に出品する予定が凝りすぎて間に合わなかったという。十二単の女性が鏡で自分を見ているという姿。
衣装のひだの一つ一つの細かさにびっくりしました。
これは明治天皇がお気に入りの花瓶で雀が沢山いますが、後ろに回るとカラスが飛んできたみたいな絵図になってます。
素晴らしすぎて、「財力があったらな~~~」といつも思う事をまた思ってしまいました。
多分、この絵が私が一番気に入った「並木道」というもので、この写真からはわからないのですが、木の葉っぱが落ちている所の光が本当に温かく、そして優しく、元気をくれるなと。風景の中に溶け込んでしまいたい、あの場所に立ってみたいと思わせる絵でございました。
と言う事で、また来てみたいな~~無知だけど。
古文書の研究などをしている人にとっては本当に楽しい空間だと思うんですよ。
こういうのを見る時、皇族方は学芸員がついて説明してくれて、見どころも教えてくれるでしょう?羨ましいなと思いました。
さて、ここからが本来の目的地です。
夜の東京タワーが美しかったですわ。