畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

春山登山で「鍋倉山」へ(その2)

2013-04-07 21:25:00 | 登山

トップのメンバーに遅れる事10分、いや15分以上の遅れでようやく山頂に到着。
先に着いたメンバーは強い風を避けて風下の斜面で食事中。
この日は低気圧の発達で猛烈な春の嵐になるとの予報が出ていたのです。

 彼方に「光が原高原」の緑色の建物が見えます。
峠の右手に雪の筋となって、夏場の道の形跡が見えます。
何年か前に愛車「ロシナンテ」に妻を乗せ、何人かのメンバーでツーリングしたコースでした。

 
 ほら、日付を見ると12年も前の事ですよ、ここが「光が原」の放牧場でした。
人間、12年も経つと変わるものですなーって話です(笑)。
左に愛車の「ロシナンテ」ことスティード600。そして向かって右に並ぶのがスベルべ夫婦。


 真ん中のメンバーは木の曲げ細工弁当で皆を羨ませた。
ストックも竹製でクラシカルなもの。山好きの先輩の影響かなー。

 その先輩は、前々日に銀山平の伝之助小屋から北之又川を遡り越後駒ケ岳山頂まで登ったとか。
健脚でも7時間は要する難コースで70歳代も半ばに差し掛かろうかと言う彼は、
「生まれて初めてバテタ」とのたもうたとか。この日は同行せず又、別の山を目指していたらしい。


 強風にあおられ、退避の姿勢を取る先輩。
こちらも健脚で、最初から最後までスノーシューを着け、イーブンペースで歩いていました。


 スベルべのカメラを使って全員揃った記念撮影。
八十歳でエベレストを目指す「三浦雄一郎」氏もかくやの高齢者集団(笑)。
スベルべも遅れを取ったのはカメラの三脚やら、ワインやら缶酎ハイが重かったからかな。

 

 真ん中の彼女はご夫婦で参加。そうだこの日は夫婦での参加者が三組でしたね。
彼女のご主人、実は二年ほど前に脳梗塞を患われていました。

 この日の参加を、彼女は勿論のこと、メンバーの全員が回復ぶりを称賛しそして喜びました。
彼女の晴れやかな笑顔も、その気持ちも十分メンバーに伝わったようです。


 ブナの巨木が多数見られる山だと言う事でも有名です。
どれかは分からずしまいだったけれども「森太郎」と言うニックネームの樹齢400年の巨木も有るのだとか。
安易に杉などの針葉樹を植林せずに、こんな風に原生林を守った地元の人たちは尊敬に値します。


 ブナの幹に大きな「サルの腰かけ」を見つけました。
一時、癌に効く薬だとしてもてはやされましたね。
メンバーも「このサイズだと一万円はする」「いや、ブームは去ったから買う者がいない」と喧しく詮議(笑)。 

                       (続く)
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春山登山で「鍋倉山」へ(その1)

2013-04-07 05:03:47 | 登山

 先日、所属する山の会から届いた春山登山の誘いに乗り参加を決めた。
行先は、新潟・長野県境に「なべくら高原」の『鍋倉山(標高1,289メートル)』です。

 温井集落の除雪終了地点まで車で乗り入れ登山開始。
斜面をへつり、谷を登り市第二高度を上げます。


 最高齢者は「夫婦合わせて150歳になるかな」なんて言う八十代間近に控えた先輩。
「この歳になって山に登れるなんて思わなかったいや」なんて軽口も若々しい。
そして、時折り奥さんはご主人、先輩を気遣い振り向いてお待ちになっている。


 さて、これは誰かな?マスクで分からないけれども足取りは確か。
いや、平均年齢は70歳代にもなろうかと言うのに、皆が強い事強い事。
冬でもほぼ毎日地元堀之内の遊歩道に通ったりして鍛えていますから本当に健脚です。


 途中で二人の若いスノーボーダーに出会います。
彼らと親しく話を交わさせて頂きました。女性は初山との事で少し苦しそう。
でも、山の会の仲間の最後尾となってしまったスベルべはもっと苦しい。


 こちらのお二人も女性を気遣ってサポートしておられます。
この辺りになると、我が山の会のメンバーのトップグループは遥か彼方の斜面に見えるのみ。


 こんなブナ林が続く気持ちの良い斜面。
もう少ししたら、ブナの新芽が青く芽吹きさわやかな風を吹かせてくれるでしょう。


 背負っていたアルミ製の「ワカン」でさっきのマスクの彼が分かった。
彼も話を聞くと、本当に素晴らしい山歴を持っています。


 目の前に風景が開けました。
こちらは新潟県境方面で、奥の高原のような大地は「津南町」の河岸段丘の畑でしょう。

 もう少し右手には「苗場山」が、そして右へ「野沢温泉スキー場」「木島平スキー場」と視界が開きます。
ここまで来たら頂上までもう一歩。いや、頂上だと手を振るトップの姿を見るともう20分かな。
ヨシッ、頑張って彼らに追いつこう。そして、暖かいお茶でお握りを食べよう。

                      (続く)
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