畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

魚沼丘陵のお花畑(2)

2013-04-30 18:55:05 | 自然

 「キクザキイチゲ」の薄いブルーの個体です。
そういえば、チコリの花がやはりこんな形で、こんな淡いブルーでしたね。


 「キクザキイチゲ」の幼い三姉妹と言ったところでしょうか。
雪消えを喜び、精一杯に命を歌いあげるかのような若い三本です。


 これも開花前の幼い「カタクリ」の姿です。
実生からこうして開花の時期を迎えるまでには十数年の歳月を要すると言う。

 そうすると、この「カタクリ」はスベルべが50歳の頃に生を受けた事になります。
そんな風に思うと、愛しさも増してきます。


 左上に残雪が少し見えます。
「カタクリ」も他の花々も残雪が消えて地面が現れるのを待っていたかのように顔を出すのです。

 中には一枚葉の幼生も見えますが、双葉になるまでは一枚の葉だけの期間が7~8年も長い年月と言います。
もう少しするとここの「カタクリ」も満開の時期を迎えますよ。


 もっとも斜面の下方に近い谷地部分に「フキノトウ」が開いていました。
この辺りはやがて梅雨と共に雑草の草原と化し、お花畑はうたかたの夢のごとく消えてしまう運命です。

                      (続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魚沼丘陵のお花畑

2013-04-30 12:30:39 | 自然

 「カタクリ」と「キザキイチゲ」の花に誘われ軽トラを停めました。
山の畑に行く農道の脇に雪消えと共にこのお花畑が出現するのです。


 この可愛い花は「キクザキイチゲ」で、白とごく薄いブルーの二種類の花がここでは見られます。
良く似た花で「アズマイチゲ」と言う植物も有るけれど葉の形が違っています。
なお、「キクザキイチゲ」は花が菊に似ている事からの名前だと言います。


 枯れた雑木に隠れたりで、全容はなかなか見えないのだけれど、かなりの面積です。
夕方近くであり、「カタクリ」の花は開ききって反り返っています。


 こんなに反り返ってはいても、夕暮れとともに花を閉じ、また朝に開きます。
綺麗な花もその姿を見せてくれるのは一週間ほど。


   地上に出て花を咲かせ、枯れてしまうまでも4~5週間と言う短い寿命です。
そして「カタクリ」が種から発芽して、花を開くまでには十数年の歳月を要するのです。


 咲き競う三姉妹と言った風情です。
山の上の方から雪消えと共に発芽し、次々と花を咲かせてくれます。
そう、もう10日、いや二週間くらいは見る事が可能だと思います。

                   (続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そうだ!山に行こう!(2終り)

2013-04-30 05:02:15 | 山菜

 ゼンマイを「ゼンマイぶうとう」の背中に押し込みながら徐々に高度を上げます。
木の間越しに我が家が見えて来ました。


 軽トラの停まっている緑の屋根が我が家です。
国道を走る赤い自動車が玩具のよう。


 斜面の最上方に近づくとカモシカが往来するけもの道に遭遇。
かなりの数の足跡だから、きっと午前中に見えた二頭の足跡なのでしょう。


 人間はこんな雑木につかまって、手の力でも登るけれど彼らは足のみ。
こんな斜面をスリップせずに移動するのですから大したものです。


 カモシカの足跡のアップです。
偶蹄目独特の先が割れた爪先でグッと踏ん張り、土を掴むようにして歩くのでしょう。


 行ってみたかったコースを一回りして残雪の設計を下り帰途に着きます。
今年の雪は、この残雪を見る限りやはり大雪の範疇に入るでしょう。

 きっと六月までは沢の一部に雪は残ります。
そして、山菜も雪解けに伴って順番に顔を出してくれるはずです。
この時の収穫はムシロ一枚分のゼンマイと2本の初物の山独活でした。

 さて、昨日は天候に恵まれ午前中に二回ゼンマイ採りに行きました。
一回目は軽トラを山の畑の近くに停めて斜面を往復。

 そして、一旦帰宅してゼンマイの綿取りをスベルべママママに依頼し、スベルべママと再び山へ。
雪解けとともに畑から顔をのぞかせた雪の下ニンジンの収穫をするスベルべママを横目に斜面を下ります。
連れて行ってはもらえないとほぼ理解しているマックスは、せがみもせずに見送っていました。

 軽トラを回送してもらい、自分はゼンマイを採りながら家まで降りるつもりでした。
でも、かなり背中のゼンマイが重量を増し、斜面をトラバースして旧道に戻ろうとしたけれども、
上から下まで斜面が崩れていて、どうしても行けませんでした。

 軽トラで再度畑の近くまで迎えを頼む電話を入れると「どうした!の落ちたの!」と妻の声。
事情を説明するとようやく納得の安心した声になりました。
下ったコースと違う斜面を登ると、またゼンマイの群生を見つけ採りながら頂上を目指す。

 汗が止まらないけれど、再度スベルべママと「雪の下ニンジン」を収穫して帰ったのでした。
ゼンマイの収穫量は一回目がムシロ一枚分で二回目は二枚分。
合計ムシロ三枚分と言う、私としては大量のゼンマイの収穫に疲れも吹き飛びましたね。

 そして、三回目の山行きで身体も大分慣れて来て、体重も苦にならなくなってきました。
決して本当に体重が減った訳ではありませんが(大笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする