畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

絶壁にて「独活」を採る(2終り)

2014-05-09 04:36:46 | 山菜

 「独活の大木」なんて言葉も有るけれど、根元には昨年の独活の枯れた姿も。
毎年採り続けると、ゼンマイも独活も細くなってくるけれど、ここのものは太い。


 と、言うことはこの危険な斜面に入る人が少なくなっている証拠でも有る。
何故ここに独活の根が有るのか不思議なほどに雪崩で削り取られた斜面。でも、さすがに養分不足で少し細いですね。


 「オオバギボウシ」地方名で「ウルイ」と呼ぶ山菜の群生。
湿地に生えますが、これも湿地に加えて急斜面の条件で採られません。


 急斜面の沢は雪が積もる事も無く、繰り返す雪崩で削り取られ氷河のようです。
下にはこんな風にして雪崩で積み重なった雪が残っていますが6月までは消えずに残るでしょう。


 沢の終りは、ちょっとした絶壁状態で、雑木の長さを目測して掴まって降りたらなんとかなる。
と、思ってぶら下がったら少し雑木の長さが足りず、最後はずるずると滑り落ちてしまった。


 着地を間違えたら、こんな残雪と斜面の間に落ちたかも知れない。
ま、そんなに深く無い穴だから這い上がれるとは思うけれども少し怖いですね。


 年を追うごとに入る人の少なくなっている急斜面です。
繰り返す雪崩で毎年少しずつ地形も変わっていますから危険極まりないです。

 さて、もう一か所誰も入らないポイントが有るのだけれどもどうしよう。
夜が明けて明るくなってきたけれども、行くか止めるか迷いつつ書いています。

                  (終り)
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絶壁にて「独活」を採る

2014-05-09 04:26:16 | 山菜

 予告通り、予定通りの朝の行動。ま、言うなれば日中の畑仕事へ備えてのウォーミングアップで「独活」採りに。
先ず目に付いたのは、カモシカに新芽を齧られた独活。奴め中々のグルメで美味しい所を知っている。


 写真をテレビにつないでスベルべママに見せたら「なんだ、平じゃないの」だって。
カメラの角度が悪くて表現が出来ないけれど、ここって急斜面なのですよ。


 ほら、今度は分かるかな。45度を越える正に絶壁とも言える崖なのです。
雑木が有るから、なんとか移動が出来るけれども草だけっだったらにっちもさっちも行きませんね。


 こんなところには、誰にも取られた事の無い大株のゼンマイが出ている。


 スベルべが絶好調時には、その雑草を握り草取り鎌で足場を切りながら移動し採っていましたけれどもね。


 そして、滑り落ちると雪渓の先端が口を開けて待っている。
事実、こんな穴に落ちて命を失う事故も珍しくは無いのです。


 うーん、心の中で一人唸りながらリスクと収穫の大きさ、重さを考えるのです。


 雑木が生えていたり、雑草が茂っていたならばそれでもなんとかなるもの。
でも、柔らかな土の下にはこんな「泥岩」や「砂岩」が隠れていて危ない事この上なし。

 踏み込んだら最後、ずるずると滑り落ちることは必定。
さまざまな自然のトラップが仕掛けられた、とんでも無い山、斜面な事は間違いありません。

                     (続く)
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