
早い朝食の後、マックスと散歩を兼ねて山の畑に行きました。
さつま芋を植える予定の畑に、「畝割り」と言って等間隔にカヤを折った棒を差し目印にするのです。

マックスは昔から滞在時間の長かった山の畑は安心できる場所のようです。
痩せて、腰の筋肉が落ち骨の形が浮き出るほどになっています。
夏毛に生え換わる時期とも重なり、何とも情けない姿になってしまいました。

時折り、ジャガイモ畑でしゃがみ込んだりしていました。
昔だったら、叱っていましたが今はジャガイモを踏もうが上に座ろうが好きなようにさせています。

筋肉の塊のように逞しかったマックスも今はこんな姿。
可哀そうだけれども仕方ありません。せめて旅立つ前までに綺麗な夏毛に生え換わるよう祈っています。

こんな風によろよろと歩きまわっていたマックスでしたが、突然意外な行動に走ります。
昔から、子供と同じで悪い事をする時は、素知らぬ顔つきで行動が早くなる傾向が有ります。
そんな様子を見せて、旧道の方向へ小走りになったのですかさず後を追いました。
やはり、下に向かって旧道を降りはじめています。
呼んでも耳が悪くて聞こえないので、必死に坂道を走って追いかけます。
時折り九十九折りの道の眼下に姿は見えるのだけれども追いつけません。
走りながらスベルべママに携帯で連絡します。
やがて「マックスを確保したので連れて家に帰る」と連絡が入って一安心。
マックスもスベルべトーちゃんも標高差140メートルの山道を一気に走って降りたのでした。
途中の線路でレールを見ると、さすがに飛び越える事も出来ず上がった足跡さえ見えましたが。

そして、夕食。最初は見向きもせず、大好きな鶏のササミを鼻先に示しても顔をそむける。
折角スベルべママが野菜や鶏の胸肉、レバーなどと似た餌だと言うのにと、ガッカリしていると・・・・。
なんと何を感じたのか突然食欲を見せて食べ始めました。
でも、昔の半分にも満たない量を完食せずに少し残してしまいましたけれどもね。
2歳の時に患った大病「レプトスビラ」からの奇跡の生還にも驚かされました。
今回も、つくづくマックスの持つ生命力と気力には驚かされました。
皆さんには「老老介護の毎日です」なんて自虐気味に言うけれどもまさにそんな日々。
スベルべトーちゃんは久々に駆け降りた山道の険しさが身体に出て節々が痛む。
さてマックスは如何かな。覗くとさすがに疲れたのか小屋の中で丸くなって寝ていました。