畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

魚沼の新食材「イタドリ」

2014-05-17 22:48:04 | 山菜

 四国在住の妹から聞いて食べ始めた山菜「イタドリ」です。
山菜の種類が豊富な雪国魚沼では食べないけれど、高知では珍重され隣県の徳島まで採りに行くほどの人気だとか。


 この辺りでは地方名で「スッカンボ」と呼び、子供の頃は生で齧ったりしていました。
そのままではシュウ酸が強く、酸っぱくてそう多く食べられるものではありません。

 妹に言わせると、食べて美味しいサイズはあまり大きく、太くてもダメで、ま、大きからず小さからずだとか。
この写真の大きく育った「イタドリ」の左の、小さな赤い皮の物が最適サイズかな。


 他の食べ方、料理方法も有るのかも知れないけれども、四国流に塩漬けにします。
採って来て一日二日放置すると皮も剥き易くなるようです。


 上手く剥ける時はするすると下から上に向かって綺麗に出来上がる。


 剥き終わった物を「独活」と同じように何本かまとめて輪ゴムで束にします。


 「独活」や「ワラビ」が入った漬物おけに入れたっぷりと塩を掛けます。


 そして、中蓋を乗せた上に重石を載せます。
丸い重石の下には、四角の大きな重石がもう一つ有ります。


 この辺りでは「イタドリ」の食習慣は無いので採る人も無く、豊富に生えています。
今年は沢山手に入ったと、妹からは断られたけれども昨年など大量に送ってさえいました。

 物好きでは人後に落ちないスベルべトーちゃん、これは試さない手は無いぞとばかりに漬けたのは昨年。
塩漬けの「独活」と同じような手順で塩抜きしてから炒めて食べますがこれがまた結構乙な味。

 食べ物、特に山菜なんて地方色が豊かでこの辺りで今では普通に食べられるようになった「コシアブラ」も、
10数年前までは食べる人なんていませんでしたからね。

 この「イタドリ」もひそかに自分だけで食べていたら良いのかも知れないけれどもそこはスベルべ。
皆さんに美味しく食べて頂き、食文化が少しでも広がったらと思い公開した次第。
なお、皮を剥いて刻み「ジャム」に仕上げても、なめらかな美味しいものに変身しますよ。
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旬の山菜に恵まれて

2014-05-17 04:10:00 | 山菜

 雪国魚沼の春は格別に良い季節です。
山の畑でウグイスの上手な歌声を聞いたり、コマドリの歌やヒバリの鳴き声に囲まれ幸せな時間です。

 超と頭に付けたい程忙しい日々ですが、小鳥たちや豊かな山菜が疲れを癒してくれます。
夕暮れが迫る頃まで働き、それでも帰り際に夕食用の山菜を採る。

 この辺りの独特の山菜と思われる「木の芽(三つ葉アケビ)」はスベルべママが十分に食べたと言うほど。
そこで、藪を探して何本かの根曲がり竹の「竹の子」を採って帰り、魚焼き器のアジの脇で一緒に焼く。 


 先日採って冷蔵庫に保管していた「山独活」のキンピラです。
鷹の爪で辛く味付けしたキンピラ仕立ては香りも高く、春の幸せを感じさせてくれる。


 スベルべママか下の畑でニラを摘んで居る事に気付いていたが、こんな一品も誕生。
「ウフフ、マックス用のレバーをピンはねしちゃった」となんと「レバニラ炒め」が登場。


 そして、毎日のように続いた「木の芽」のお浸しに飽いたのか「豆腐が食べたい」、
と、言って出したのがこの「おぼろ豆腐の冷ややっこ」でした。


 そして、この日の夕食の超目玉の食べ物はこれ、「ホヤ」でした。
二人で一緒に行ったスーパーで目ざとく見つけたスベルべママが「トーちゃん、ホヤが有る」なんて。

 いやー、久しぶりですねー、「真ホヤ」ですよ。先日なんて食べたくて来宅した札幌の義兄におねだりしたほどの好物。
東北大震災、大津波で養殖筏が壊滅的な被害を受け、しばらくは出荷できないと聞いていました。

 店員に産地を訊ね損ねてしまったけれども、東北産だとしたら復興の順調さを垣間見たと言う気持ちです。
もっとも、スベルべママはレジで「ホヤってどうやって食べるんですか」なんて聞かれたそうですが。


 そろそろ終わりを告げる頃になったけれども畑の「トウ菜」もまだまだ甘くて美味しい。
味噌味の「煮菜」にして、腹いっぱいに食べます。


 さて、当然ながら「ホヤ」と言ったらお酒、日本酒ですね。
喉の渇きから夫婦ともに発泡酒で夕食はスタート。そう「豊かな食卓貧しい財布」の暮らしの締めくくりです。

 次いで、この地酒「玉風味」を「ホヤの酢の物」と共に楽しむ。
「ホヤ」って本当に不思議で日本酒の味が口中で優しい甘さに変化し驚きます。

 自然と共に生き、自然の中で力いっぱい働く。そして自然の恵みを頂きながらの夕食、晩酌は至高の一時。
貧しく、お金や物には恵まれては居ないけれども、こうして健康で働ける事の幸せを心の底から感じるのです。
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