四国在住の妹から聞いて食べ始めた山菜「イタドリ」です。
山菜の種類が豊富な雪国魚沼では食べないけれど、高知では珍重され隣県の徳島まで採りに行くほどの人気だとか。
この辺りでは地方名で「スッカンボ」と呼び、子供の頃は生で齧ったりしていました。
そのままではシュウ酸が強く、酸っぱくてそう多く食べられるものではありません。
妹に言わせると、食べて美味しいサイズはあまり大きく、太くてもダメで、ま、大きからず小さからずだとか。
この写真の大きく育った「イタドリ」の左の、小さな赤い皮の物が最適サイズかな。
他の食べ方、料理方法も有るのかも知れないけれども、四国流に塩漬けにします。
採って来て一日二日放置すると皮も剥き易くなるようです。
上手く剥ける時はするすると下から上に向かって綺麗に出来上がる。
剥き終わった物を「独活」と同じように何本かまとめて輪ゴムで束にします。
「独活」や「ワラビ」が入った漬物おけに入れたっぷりと塩を掛けます。
そして、中蓋を乗せた上に重石を載せます。
丸い重石の下には、四角の大きな重石がもう一つ有ります。
この辺りでは「イタドリ」の食習慣は無いので採る人も無く、豊富に生えています。
今年は沢山手に入ったと、妹からは断られたけれども昨年など大量に送ってさえいました。
物好きでは人後に落ちないスベルべトーちゃん、これは試さない手は無いぞとばかりに漬けたのは昨年。
塩漬けの「独活」と同じような手順で塩抜きしてから炒めて食べますがこれがまた結構乙な味。
食べ物、特に山菜なんて地方色が豊かでこの辺りで今では普通に食べられるようになった「コシアブラ」も、
10数年前までは食べる人なんていませんでしたからね。
この「イタドリ」もひそかに自分だけで食べていたら良いのかも知れないけれどもそこはスベルべ。
皆さんに美味しく食べて頂き、食文化が少しでも広がったらと思い公開した次第。
なお、皮を剥いて刻み「ジャム」に仕上げても、なめらかな美味しいものに変身しますよ。