遠い山には連れて行かなかったけれども、山の畑の下にはよく同行したマックスです。
そうですね、14歳頃まではこうして平気で急斜面を動いていました。
何かの拍子に躓いて石を転がしたりしたら大変な事になります。
どんな、高低差のある斜面でも、文字通り脱兎のごとく駆け降りてその石を咥えて来ました。
鹿も四足、馬も四足の話でも無いけれども、大きな四肢で踏ん張って登ってきます。
石を落とすことや、自分で滑り落ちるなんてへまは絶対にしませんでしたね。
障害物の雑木は跨いだりくぐったりで進みます。
これはもっとも気に入ったワンショット。いや、ワンワンショット。
この荒業のためにマックスの上左の犬歯は根元近くから折れてしまったのでした。
正に新田次郎氏の『強力伝』の主人公の様な感じでした。
今しなって心残りに思うのはこの状況を動画で保存しなかったことです。