畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載36『キス釣り』(その2終り)

2015-09-22 19:15:50 | 暮らし

   「キス釣り」

 運良く、海はべた凪。仕掛けを準備し、短い船釣り用の竿でキス釣りの仕掛けをスピニングリールを使って投入する。
そして、投げ入れてリールを少し巻き上げ、道糸をピンと張らせて、
二本目の竿に仕掛けを付けて先の仕掛けとは反対方向に投げ入れる。
そして、一本目の竿の仕掛けをリールを巻きながら海底を掃いてキスの食い気を誘っていると、

 ブルブルとも表現されキス独特の当たりを手元に感じる。
慣れてくると、針が三本着いた仕掛けに二匹掛った事も感覚で分かるようになる。
そして、凪で風も無く、ボートが動かないので片方の仕掛けを引く事に拠り、
もう一方の仕掛けも僅かずつ海底を引きずる事になる。
すると、片方の竿のキスを取り入れている最中にもう片方の竿先にもキスが釣れている兆候が現れるのだ。

 妻や、子供達にそちらの竿を任せキスを外した竿の仕掛けに再び餌を付けて投げ込む。
こんな事を繰り返しているうちにクーラーボックスには底が見えないようにキスが投げ入れられる事になる。
浜茶屋に帰り、女将さんに釣果を尋ねられ、クーラーボックスを開けると感嘆の言葉が口を突いて出る。
「魚屋に卸したら良いよ、釣りキスは値段が良いからね」とも言う。

 網漁で獲ったキスは鮮度の面で、釣りキスには敵わないのだと言う。
でも、折角の家族で釣り上げたキスを売るなんて出来ない相談。
家に持ち帰ったキスは、刺身に塩焼き、そしてフライとなって家族食卓を賑わせてくれたのだった。

               (終り)
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「安納芋」を掘る

2015-09-22 06:12:05 | 野菜

 スベルべママは半日臨時のパートに出勤。
そこで、一人で山の畑でさつま芋掘りをする事にした。



 蔓の先端に近い部分の葉先が、赤みがっているのが「安納芋」の特徴。
今年は何せ「安納芋」だけでも800本植えましたから。ジョークで嘘800本なんて言っています。



 蔓を根元から鎌で切り離して、マルチをスルスルと剥ぎ取る。
後は手作業で黙々と掘り進めるだけ。



 株によって、出来不出来の差がある。
これは上出来の株で、全部の株がこれほどだったら大豊作なのですが。



 この株で出来た「安納芋」のサイズはご覧の通り。
やや小ぶりながら、焼き芋には最適なサイズですね。



 コロンと丸い「安納芋」らしい形状の物も多く有りましたが、コンテナの下の方になってしまった。
細長い、「安納芋」らしからぬ形状のものと半々くらいの割合でしょうか。

 先日の土、日曜日の「農天市場」では焼き芋も始めました。
でも、宣伝もしなかったので、ほとんど売れなかった。
これから気温が下がり、火が恋しいような肌寒さを感じると黙っていても売れ始めることでしょう。


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