楽しく美味しい昼食タイムを終えてリラックス。
「スミマセン、熱いのでジャージを着替えて良いですか」「いいよ、お父さんは後ろを見てるから」なーんて(笑)。
慌てなくて済むように、集合場所めがけて畑に別れを告げ、早めに出発。
すると、あのマックスが何時も駆け降りた斜面の道路で「走っても良いですか」だって。
元気よく走り出して坂の上に立ち手を振る姿がポツンと木の下に遠く見えます。
手前は、走らずに荷物の運搬を引き受けた二人の姿です。
荷物を置いて、我が家の畑とは反対方向へと歩きます。
そして、なんと全員で見事なコーラスを始めたのです。いやー、本当に素晴らしいハーモニー。
明るくそして元気なコーラスが山の畑に響き渡る。
驚いたカラスたちや、小鳥たちも黙ってしまい、聴き惚れているような空気です。
自動車も通らない静かな農道は「すすき」に「萩」と秋の雰囲気に満ちています。
そこで、調子に乗ったスベルべママは「この斜面を駆け登る?」なんて一緒に走りだす。
走るのが苦手なのか、残った二人とスベルべは歩いて後を追います。
下から見た二人は「お母さん、部活で注意するコーチみたい」ですって。うん、そんな雰囲気かなー。
バスも集合場所に予定よりも早めに到着しました。
事故も無く、無事に送り出してほっとした瞬間でも有りました。
「さようなら―!」みんながそれぞれにバスの窓から手を振ります。
こちらも二人で精一杯に手を振って別れを告げたのでした。
本当に屈託のない、明るくて元気な青春7人組はこうして去ったのです。
まだ、先の長い人生が待つ、中学1年生です。彼女たちの行く手に幸多かれと祈る気持ちでした。
苦しいことや、嫌な事が有ったら魚沼のお父さん、お母さんをきっと思い出してね。
二人とも、君たちの行く手が輝かしい希望に満ちた人生になることを祈っていますから。
(このお話はこれておしまい)