山の畑に行くと、まず柿の木を見る。クマの形跡を見るためです。
ここのところ、行くたびに柿の実の数が減る。そして高い場所の枝が折れている。
「心配だから私も行く」とスベルベママ。「二人よりも一人の方が被害が少ない」とスベルべ。
山の畑に着くと、スベルベママに柿の木の木肌はチェックしたかと問われ、よく見ると大きな爪痕。
以前はムジナ(アナグマ)が昇って柿の実を取った形跡があり爪痕もあった。
でも、その時の形跡とは全く異なる大きくて深い爪痕。体重の思いクマが全力で登るのでしょう。
爪痕は樹上へと続く。そして、その上の枝が折られているのです。
これはもう、間違いなくクマの形跡ですね。春先にも畑に足跡があったのでした。
数年前から大きな足跡を残したのを皮切りに、出没している気配がある。
どうも、そのころからこの山に住み着いた様子です。足跡から見ると複数かもしれない。
センサー付きのカメラ歩設置したら姿をとらえられると思います。
近隣の山では、幸いなことにクマに襲われた人は居ない。その第一号にならないように気を付けましょう。
田舎の弟の話ですが熊が柿を食べにくると人的被害が起こるかもしれないから柿の実は早く採ってしまうかまたは木を切り倒してしまうのがいい、なんて言っているそうです。それが今年は熊が全然目撃されていなくて山に行っても木の上に熊の棚も無いしどこに行っちゃったんだろう、と。私の子供の頃はキノコ採りに行くとあちこちに熊の棚がありました。方向オンチの熊も居て里のほうに出てきてしまって帰れないとか犬に吠えられたとかいう話もありました。出ないにこしたことは無いのですがそちらには居るのですね。今年は特に熊の被害が多いとよくTVのニュースに出ていますが夏が暑かったので山に餌が無いのが原因でしょうね。昔もそんなことがあって山にトウモロコシ畑を作ってみたり公園のドングリをみんなで拾って山に持って行ったりしましたが役に立ったのかどうか。とにかく気を付けるしかないのでスベルべさんもご注意を。
でも、安易に柿の木を切るという一種の妥協策には反対のスベルべです。
もちろん、ヒステリックにクマの保護を叫ぶようなことには反対の立場ですが、
元々、本来の生息地を意味のない(当時はあったかもしれない)広葉樹を針葉樹杉などに植え替えたツケが回ってきているというのが見解です。
元々私たち人間が生み出した環境破壊が原因なのは当然の帰結、結果でしかありません。
クマ棚は私も水上にいたころ目にしました。土合からナメコを採りに山に入ったらありましたよ。
まだ、葉が枯れていない生々しい跡で、怖くなって逃げ帰ったのでした。
長野のクマが、北陸や東北に分散しちゃったのかななんてバカな考えです。
毎日のように市の防災無線でクマ出没の注意喚起の放送が流れています。
なんだか、毎日同じ内容の放送をされると、オオカミ少年に見えてきますよ。
いつ、バッタリと出くわさないと限らないので出来る限りの注意は払っています。
でも、声高に駆除(嫌いな言葉です)とか、柿の木を切り倒すとかの安易な方法には反対です。
ご注意いただきありがとうございます。半野生のような生き方のスベルべですから、共生を考えます。