さっき お医者様から また念押すように お話がありました
逢わせたい人があれば 連絡しておくように
数日前から 負け戦をしている その気持ちは ますます強くなっています
それでも おかあさん おかあさん 頑張ってよ
そう思う 願うのです
もう楽にしてあげたい
いえ もう一度 元気になってほしいと
病室で母が好きな歌番組をつけています
いつ呼吸することを止めるか判らない母
水槽の中の金魚のように 口を開けて胸を上下させて
その動きに 生きている と 安心するのです
夜遅く病室を出る時は 明日の朝来るまで生きていてほしいと 祈るような思いです
母が死んだら
すること 決めなければいけないことを思うと いっそ 子沢山の兄弟の末っ子でありたかった なんて
父も高齢ですし 母が死んだら またいっそう弱りそうです
ひとつひとつ頑張るしか ないと 分かりつつ弱音吐きたい情けなさ
とうに気力は折れています
それでも 私は一人っ子ですから たぶん近いうちに母を見送り 父もおくらなくては ならないのでしょう
そう せめてあと8年は
子供達が学校を卒業するまでは
生きていなくては
自分自身 毎日 三度の注射と お薬と
こちらも いつまで続く―と挫けそうになります
駄目ですねぇ
大人になりきれて おりません