この本を初めて読んだのは独身時代
チェザーレと言う名前は 青池保子先生の漫画「イブの息子たち」で名もない端役です―という登場人物が チェザーレをモデルにしたらしい と言うのを読んだ
で興味を持って その時代の本をわりかし読んでいた
その中でも これはお気に入りで 友人に「いいよ いいよ」と宣伝し 貸してるうちに無くなった
でもって数年ごとに読みたくなり買う で また人にすすめたくなり手元に残らない―ことを繰り返している(笑) 陰険 毒殺 女好き 近親相関 兄弟殺し 悪評は山ほどあるチェザーレを同じ名前のカエサルと比較し
イタリアを統一しようとした男として描いた 31歳 駆け抜けた人生
幾度 読み返しても やはり切ない
彼に寛容の精神があれば カエサルの老練さがあれば 運命は また変わっていたのだろうか
自分を慕うものを殺さず 得難い味方として育てあげる我慢と気の長さがあれば
書きたいと思わせる人物です