夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

塩野七生著「チェザーレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」新潮文庫

2007-05-28 21:56:09 | 本と雑誌

塩野七生著「チェザーレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」新潮文庫
この本を初めて読んだのは独身時代
チェザーレと言う名前は 青池保子先生の漫画「イブの息子たち」で名もない端役です―という登場人物が チェザーレをモデルにしたらしい と言うのを読んだ

で興味を持って その時代の本をわりかし読んでいた
その中でも これはお気に入りで 友人に「いいよ いいよ」と宣伝し 貸してるうちに無くなった

でもって数年ごとに読みたくなり買う で また人にすすめたくなり手元に残らない―ことを繰り返している(笑) 陰険 毒殺 女好き 近親相関 兄弟殺し 悪評は山ほどあるチェザーレを同じ名前のカエサルと比較し
イタリアを統一しようとした男として描いた 31歳 駆け抜けた人生

幾度 読み返しても やはり切ない

彼に寛容の精神があれば カエサルの老練さがあれば 運命は また変わっていたのだろうか
自分を慕うものを殺さず 得難い味方として育てあげる我慢と気の長さがあれば

書きたいと思わせる人物です


佐藤多佳子著「しゃべれどもしゃべれども」新潮文庫

2007-05-28 09:40:01 | 本と雑誌

佐藤多佳子著「しゃべれどもしゃべれども」新潮文庫
佐藤多佳子著「しゃべれどもしゃべれども」新潮文庫
佐藤多佳子著「しゃべれどもしゃべれども」新潮文庫
二つ目の落語家三つ葉は 従兄弟から吃音を直したい と相談を受ける
テニス・コーチをしている良は 自分に自信が持てないのだ
師匠が話し方トレーニングの講座で話すと知り 何かの助けになれば―と三つ葉は良を呼ぶ
そこで笑わない女 三つ葉に出会うのだ

関西弁でクラスに溶け込めない阪神タイガースファンの少年

話が下手な元野球選手
妙な縁で彼らは三つ葉の家で落語を覚えることに なる

お茶を教える三つ葉の祖母

落語の師匠 兄弟子 弟弟子

不器用だが一所懸命の三つ葉が 自覚しないながら 周囲に影響を与え 自分も成長していく

確か映画化されて公開中のはずです
香里奈さんの十河役は原作のイメージにぴったりだと思いました

観たいな―と思っている映画の一つです